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2019年03月07日23:14

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映画日記 『THE GUILTY/ギルティ』

2019年3月3日(日)

『THE GUILTY/ギルティ』(2019年)
監督:グスタフ・モーラー
伏見・ミリオン座

仕事帰りに見に行ったのだが、疲れていたみたいで、前半でうつらうつらしてしまった。
見終ったら、うつらうつらしたのが、申し訳ないような上出来の映画だった。

デンマークにある警察の緊急通報指令室が舞台だ。
毎日かかってくる、どうでもいいような電話に、うんざりしていたオペレーターのアスガーのもとに、DV亭主にむりやり車に乗せられ、どこかへ連れ去られそうになっているイーベンと名乗る女性からの電話が入った。
イーベンは幼い子どもたちの目の前で、夫によって暴力的に拉致されたらしい。
アスガーは、イーベンの自宅へ電話する。
すると電話をとった幼い少女が、「お母さんに会いたい」と泣きじゃくっていた。
これは、ただ事ではない。
このままではイーベンの命が危ない。
幼い少女に「必ずお母さんに会わせてあげる」と約束したアスガーが、電話一本を頼りに、イーベンの行方を追っていく・・・・

この手の映画を数年前に見たことがある。
家に帰って検索したら、ハル・ベリー主演の『ザ・コール 緊急通報指令室』(2014年)がそれだった。
本作同様、警察の緊急通報指令室を舞台にしたワン・シチュエーション映画だった。
二番煎じだなあ、と油断してたら、本作になぞらえるとレンガで頭をガーンと殴られることになる。
ネタばれになるので、これ以上は書けません。
レンガでガーンあたりから、なんとなく変な感じだったアスガーという男の実像が見えてくる。

『THE GUILTY/ギルティ』は全編、音とセリフによって成り立っている映画といっていい。
もちろん映画とは映像が主であるが、トーキー以降は音やセリフの役割も大きくなった。
本作の劇中で放たれたひとつのセリフに、ものすごく嫌なイメージが頭の中で渦巻いてしまった。
音やセリフが画面やストーリーの説明ではなくて、それ自体が観客の想像力を掻き立てることがあるのだ。



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