ゴーン会長が絢爛豪華な無料結婚披露宴を挙げたグラントリアノンをあとにして「歩いて5分ぐらいだよ

」と教えられたプティトリアノン
(承前)
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ようやく辿り着いた。
大トリアノンはゴーンの結婚式場として建てられたものだが、ここ小トリアノンはマリー・アントワネットの別宅として使用されていたらしい。今はもう誰も、使ってないので、これからはおいらの別荘として使うことにしよう。
杉本博司『SUGIMOTO Versailles』(surface de revolution)
地下迷宮のような石洞を辿っていくと、大判パネルに突き当たる。
歴史上の人物のポートレート。
顔かたち、ともに美しく撮られている。
ムッソリーニやプリンセス・ダイアナならまだ理解できるが、ヴェルサイユ宮殿を建てたルイ14世やナポレオンまでピカピカのモノクロ写真に収まってパネルに鎮座。
杉本マジックの種明かしは、精巧に作られた蝋人形を撮影してパネル化したもの。
モデル名は脇に記してあるので勉強になる。
石洞を奥へ奥へと進んでいくと、目の悪いおいらでも誰なのかを判断できるパネルが置かれている。こんなに奥深くの隅っこに。
驚いて(本当に驚いて見た途端2,3歩下がっていた)1分以上も眺めていたのがこのパネル。
もしかしたら、今回の杉本作品で一番感動したシチュエーションだった。
今でも、あの時の驚きは忘れていない。
天皇裕仁。
アントワネットがオスカルみたいな人と愛を囁き合っていた東屋。
こんなところまで来るのだったら、もっとヴェルサイユのバラを予習しておけばよかったのに、オスカルとヘンデルとグレーテルの見分けもつけられない。
八角堂に無言でたたずむ「数理模型」
どうしたって小田原江之浦測候所が目に浮かんでくる。幾つかの巡りあわせが育んだ僥倖のひと時とともに。
かなりの距離を歩いてここまでやってきたが、本当に来てよかった。美しい。
プティトリアノンの裏庭。春になれば、ここがヴェルサイユのバラ園になるようだ。
劇場型のホールにも映像タイプの杉本作品。
日本語表記は皆無なので、掲示されている英語解説を読んで何となくアートの深みを理解する。
先にいただいていた手許用マップによれば、もう1つ屋外作品があるようだ。
しかも、マップの読み方を間違えていなければ、グラントリアノンの敷地内。
庭園内の案内図を眺めていたら、ハンガリーの美女がおいらに近づいてきた。
おいらと一緒に舞曲(5番)を踊りたいのだろうか。
よろしい、両手を差し出しなさい。と、手を広げたら、彼女、クスリと笑いかけて、

「杉本さんは日本でも有名なアーチストなのですか?」と、英語で問いかけてきた。
突然の問いかけに、ぶらぶらと宙をさまよっていた両手をしまうこともできず、慌てて答えてみる。

「Just minor artist!」(マイナーなやつさ!)
杉本先生、ごめんなさい。
庭園の作品を観に行こうかと誘い掛けようとしたが、彼女は宮殿や離宮を観に来ただけで、杉本作品には興味がないらしい。
ハンガリアンと涙の別れを告げて、5分ほど歩きグラントリアノン最奥手にあるプラフォン池にたどり着く。
『Glass Tea House Mondrian』
池の中に佇む茶室『聞鳥庵/モンドリアン』。
硝子に囲まれた解放感しかない1坪の室内には、畳が敷かれ、檜のテーブルが設えられていた。
ヴェルサイユに映える日本文化。周りには誰ひとり存在せず、日本人独りきりの贅沢な時間。
2度目のヴェルサイユは、唯一無二の瞬間を味わう望外至福な時を過ごす地であった。
往路、30分近く歩いた道は、よく調べると宮殿内巡回バスが走っていた。
10〜20分サイクルで大小トリアノン、運河、宮殿前へとやってくる。
石畳の車道をガタガタ揺れながら、宮殿前のステーションへと運んでくれた。
運転手のおばあちゃん、ありがとう。メルシー僕。
■ゴーン被告、ルノー資金も流用か=ベルサイユ宮殿で披露宴
(時事通信社 - 02月07日 19:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5489213
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