正月に観たフランス映画『フレンチカンカン』が気になって、本場ムーランルージュへ人生学習の一環として行ってきた。
いや、違う。その前から予約を取っていた。
そうだ、洗足音大の学園祭で初見したブロードウェイミュージカル『GYPSY』を観て、我が娘をキャバレーの踊り子にする母の気持ちを理解しようと、本場ムーランルージュへ娘を持つ親の責任として行ってきた。
いや、違う。とにかく、赤い風車が観たかった。
『ムーランルージュ』★6.
最高点(★5)以上の評価につき、この観劇の感激を日記にしたためておかないと。
先日登場した、芸術的な感性がおいらに意外と合っている年長の税理士先生。
ムーランルージュに行くと伝えると、顔をしかめて、

「いや〜っ、あんなところへ行くの?絶対に後悔するわよ

」と、健もほろほろ

なんだ、飲んできたのか?
否、けんもほろろ。
ほろろってなんだ。
日本語の怪しいブローカーなどは使わないで現地HPからの予約につき、日本で買うより半額になる。
それでも€130
どぶに捨てたつもりで行ってこよう。(←捨てたことはない)
20時入場開始だが、焦る気持ちはこれっぽちもないんだよ、の意思表示をコンシェルジェに伝えるため、20時30分に入場。
すでに「ディナーグループ」の先行入場者がデザートを頬張っている時刻で、おいらは前から2列目の相席を案内された。
出べそとなっている舞台が近い。ロック座なら鼻血ブー席である。(←ロック座を知らないけど)
前座に出ているフランス人のカップルが、意外と上手にシャンソンしている。
レヴューが始まれば写真撮影は絶対禁止なので、前座のうちにステージと客席を撮っておいた。2階まで満席。フレンチカンカンのオヤジ、相当に稼いでいる。
21時、定刻オンタイムでステージが始まった。
次々に繰り出す小芝居に、アクトレスさんのおぱーいがナマ出しで踊っている。
これをフランス語で「トップレス」と云うらしい。客席にいるおいらは、恥ずかしくて下を向くばかり。でもない。
宝塚と違って、筋肉隆々の男どももダンスやパフォーマンスをしているが、つまらないので下を向くばかり。ちなみに、男子は何ひとつ脱ぎはしない。
客電が消えて出べそに円形のベッドのようなものが設置された。
おっ、いよいよ白黒まな板ショーの始まりか。
白黒まな板ショーというものを知らないが、ちょうど1年前のアムステルダムでステージですっぽんぽんの男女がいきなり始めてしまったことを思い出した。当時のほとんど記憶を欠落しているので、なにがあったのかを詳しく思い出せないが、そんなことがパリ・モンマルトルでも始まるのか。困ったものだ。(←困ってない)
ところが、男女2人で始めたのはローラースケートのサーカスパフォーマンス。
なんだ、期待させやがって(怒)と、隣の男子がスペイン語で話していた。
このパフォーマンスが凄い。まるでシルクドソレイユの主役級、つまり命がけのパフォーマンスなのである。一つでも失敗したら、女子のほう死ぬで。
「もう、それ以上は危ないからよそうよ。」と、フランス語を知っていたら注意していたと思う。
他にもダンスや小芝居の間に、幾つかの色物を挟んで客席を沸かせている。
海蛇が泳ぐプールで泳ぐ蛇女や、ライトアップされてカッコいいジャグラー。
さらにはゴム女が登場して、自分の頭の上に自分のお尻を乗せて喜んでいる。
雨が降っても、お尻が濡れるだけの特典付き。
恐るべしムーランルージュ。単なるトップレスダンサーが踊るキャバレーというだけではない。
税理士先生には申し訳ないが、★5を上回る評価でグランドフィナーレを迎えた。
グランドフィナーレには大階段から男子ダンサーを引き連れて、ピンク色の羽根を付けたトップ級3人がトップレスで降りてくる。元祖宝塚、ここにあり。
踊り子さんの中にはトップレスのほか、ブラをつけてカップありで踊っているダンサーもいる。或いは、網タイツを履いていたり、素肌だったりと。
いずれにしろ、女子ダンサー50人が大胸100個の、否、概ね100個のおぱーいを揺らしてボルテージ最高潮のままステージが消えていく。
BRAVO!
すでに22時30分を過ぎて、睡眠時刻を優に超えていたが、感動のあまり席をすぐには立てなかった。客席の男性は、ほとんどそういうものだ。

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