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2019年01月07日00:36

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「70/70」 鉄路の旅 2

「70/70」 鉄路の旅 2

年末年始をかけて、青春18きっぷを使って九州へ行ってきた。

■第4日目 2018年12月31日(月)

5:39 鹿児島中央発

この日は鹿児島を発って、宮崎で泊る予定だった。
鹿児島から宮崎までは鈍行を使っても2時間40分ほどだ。
時間が余ってしまうので、枕崎線か日南線のどちらかを乗りつぶすつもりだった。
枕崎線は指宿温泉まで乗ったことがあるが、その先が未乗だ。日南線は初めてになる。
前夜、ホテルで悩んだすえ、日南線に決めた。

ところが列車が走り出してすぐに、この選択が大失敗だったことに気づいた。
とにかく、窓の外が真っ暗だ。
携行していった「全日本鉄道旅行地図帳」によると、いま走っているこのあたりは、

“錦江湾の穏やかな水面と、噴煙を上げる桜島の迫力”

とある。
3日もかけて鹿児島までやって来て、桜島を見ることができないとは。
夏なら、とっくに太陽が昇っている時間だが、冬のこの時期はまだ夜だった。

8:11 宮崎着

駅そばならぬ駅うどんを食べて、日南線に乗る。

9:08 宮崎発

昨夜、駅に着いたときからおもっていたが、関ヶ原あたりは雪だったのに、宮崎は暖かい。

10:28 油津着

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駅におりて驚いた。
名古屋人の私に喧嘩を売っているような駅で、ムッとなる。
ここは広島カープのキャンプ地だった。

油津(あぶらつ)で乗り換え。
2両編成のワンマンカーだ。
古くて薄汚れた先頭車両に風格を感じた。

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10:46 油津発

ときおりきれいな海岸線にでくわす。ヤシも多い。
南国のローカル線を満喫した。

11:57 志布志着

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終着駅なので、ひなびたところかとおもったら、けっこう開けている。
駅の近くの大きなスーパーマーケットで調達したオムライスを頬ばる。

13:12 志布志発

ふたたび日南線に乗る。

13:27 油津着

油津からタクシーで猪崎鼻公園へ向かった。
南紀串本の橋杭岩みたいな絶景を見下ろす。

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タクシーの運転手さんに聞いたら、キャンプ期間は多くのカープファンが油津を訪れるという。
帰途、カープがキャンプをはる天福球場を通り過ぎた。
運転手さんいわく「天福球場は三方を囲んだ山が寒風をふさいでいる。いっぽうジャイアンツがキャンプをはる青島はキリシマオロシが強くて寒い」とのこと。
伊吹おろしや六甲おろしのように、霧島おろしというのもあるらしい。

15:50 油津発

油津で寄り道をしてしまったので、このままでは宮崎到着が遅くなってしまう。
運良く観光列車の「海幸山幸号」が来たので乗ることにした。

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観光列車に乗るのは初めてだ。
乗務員のお姉さんたちが、名所案内はもちろん途中駅での記念撮影など、いろいろと乗客を飽きさせないように工夫を凝らしていた。
こういう地道な努力を見てしまうと、高くついた乗車料金も惜しくはなかった。

17:15 宮崎着


■第5日目 2019年1月1日(日)

6:03 宮崎発

6:30 高鍋着

日向灘の海岸線を走る日豊本線なら、初日の出を拝めるはずと、スケジュールに入れていた。
場所は時刻表と日の出時間を見比べ、高鍋にした。
高鍋は「全日本鉄道旅行地図帳」にも、

“日向灘の碧く壮大な地平線。朝日が眩しい”

と紹介されている。

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水平線からではなく、雲の切れ目からではあったが高鍋の海岸で初日の出を拝むことができた。

7:51 高鍋発

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途中で見かけた駅。
宮崎のととろ、なにか関係があるのかなあ?

9:00 延岡着

延岡からは特急・にちりん6号に乗り換える。
朝夕をのぞくと延岡から先の山間部を走る鈍行列車がない。
特急でスルーするしかない。

9:10 延岡発

やっぱり特急は早い。

11:08 大分着

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大分駅に着いたとたんに目に入ったのが、きれいなお姉さんが運転し引率する「ぶんぶん号」だった。

12:16 大分発

別府湾を眺め、中津で乗り換える。
ここまでくると、気分はラストスパートだ!!!
といっても、走っているのは列車だが。

15:21 小倉着

3日前に小倉を出発し、九州一周の輪を閉じた。
しかし、もうひと仕事が残っている。
今回は主に鹿児島本線と日豊本線に乗って九州を回ってきた。
その鹿児島本線の始発が小倉ではなく門司港なのだ。
70%に乗ればいいのだから、門司港まで行かなくてもよいのだが、それでは鹿児島本線に申し訳ない。

15:48 小倉発

華やかな小倉を少し過ぎただけで、景色が一変する。
新しいマンションに混じって、昭和の時代に建てられたと思われる鉄筋の古い集合住宅が見えた。
同じようなつくりの集合住宅を子どもの頃に見たことがあった。
それは九州から知多半島の工場地帯へ越してきた、炭鉱離職者向けの団地だった。

16:02 門司港着

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鹿児島本線完乗。

小倉への帰りに、門司駅で途中下車した。
レトロな赤レンガの建物が有名だが、元旦のこの日は誰もいなかった。
海岸まで行ってみた。
冷たい風が吹いている。
目の前に広がっているのが関門海峡なのだろうか。
しばらくの間、しだいに暮れていく海を眺めていた。

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