2018年11月17日(土)
『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』(2018年)
監督:ステファノ・ソッリマ
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2
封切り2日目なので、めったなことを書けないのが残念だ。
前作に引き続き、銃撃戦が、いつ、どこで始まるのか分からないというヒリヒリ感は本作でも活きている。
もうひとつ、アメリカとメキシコの国境地帯に広がる乾いた大地を、夜の最高密度の青色が包み込み、彼方の地平線を太陽がオレンジ色に照らしているという、前作でも印象的だった光景が出てきた。
それと、今回もジョシュ・ブローリンはサンダル履きだった。
麻薬カルテル撲滅のため、まるで黒澤明の『用心棒』みたいに、麻薬カルテル同士を戦わせようという作戦をアメリカが打ち出した。
その計画を任されたCIA特別捜査官マット(ジョシュ・ブローリン)は、前作同様に暗殺検事のアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)とともに、メキシコへ乗り込んでいくのだが・・・・
当然メキシコが舞台だろうとおもって見はじめたら、冒頭で中東を舞台にしたシーンがでてきたので、一瞬見る映画を間違えてしまったかとあせってしまった。
という具合に、ドンデン返しの連続だった。
さほどネタバレにならない程度でネタバレする。
その1は、『ボーダーライン〜』はきっとトリロジー、三部作になりそうだ。
その2は、終盤のちょっとした描き方に思わず唸ってしまったこと。
終盤の全身に刺青を入れた少年が登場するシーンに、ドキッとなり、続いてええええ???、どういうこっちゃ?となる。
そして、少し遅れて「1年後」の文字があらわれた。
凡庸な撮り方だったら、前のシーンとこのシーンとの間に、まず「1年後」の文字を画面に映してから刺青少年が登場することになる。
しかし、それでは驚きがない。刺青の意味が半減だ。
「1年後」という文字の入れ方が、ちょっとしたドンデン返しになっている。
と同時に、これこそが映画的な語り口と、ついうれしくなってしまった。
面白かった!!
ログインしてコメントを確認・投稿する