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2018年11月16日01:26

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映画日記 『マイ・プレシャス・リスト』

なんとなく気になっていた1本。
金曜日に上映終了となるので、仕事帰りに見てきた。

2018年11月15日(木)

『マイ・プレシャス・リスト』(2018年)
監督:スーザン・ジョンソン
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2

ニューヨークのマンハッタンでひとりで暮らしている19歳のキャリー(ベル・パウリー)が主人公。
キャリーはロンドンからやって来たIQ185の天才だった。
天才ゆえに彼女はハーバード大学を18歳で卒業してしまう。
しかし、卒業はしたものの就職もできず、話し合える友人もいない。
ずば抜けた知能がわざわいして、他人とうまく関係を作ることができない彼女は、部屋に引きこもり、本を読むだけの生活だった。
そんなキャリーのただ一人の話し相手は、セラピストのペトロフ先生(ネイサン・レイン)だけだった。
ある日、ペトロフ先生がキャリーに「ペットを飼う」「子どものころ好きだったことをする」「デートをする」「友だちをつくる」「いちばんお気に入りの本を読む」「誰かと大晦日をすごす」という、6つのリストを渡した。
6つのリストをすべてこなせば、今のどん詰まりの人生が少しでも好転するという。
先生の話など小馬鹿にしてたキャリーだが、とりあえずやることもないので、ペットに金魚を飼い、子どものころの好物だったチェリーソーダを久しぶりに飲んでみるのだったが・・・・

少々妄想癖のあるこじらせ女子が、生まれて初めて人生とまともに向き合うことで、どん詰まりから再生していく物語だろうとおもっていた。
コメディタッチなので、それだけでも十分楽しめる。
ところが、本作にはちょっとした仕掛けがあって、単なるこじらせ女子の奮闘物語だけではない側面が、しだいにあきらかになっていく。
このあたりはうまい作りだ。
それまで、散りばめられていたエピソードやセリフが終盤にかけて意味をもってくる。
そして迎えた大晦日の夜、キャリーのかたわらにはひとりの男性がいた。
何気なく彼がはなったひとことが、見る者すべてを幸せにしてくれる。

キャリーが隣人と連れだって夜中のニューヨークを歩き回るシーンを、アメリカ映画では珍しい長回しで撮っていたので、ちょっと驚いた。

ところで、見終わって、どうしてこの映画のことが「なんとなく気になっていた」のか得心した。
ポスターなので見かけた、金魚を見つめるベル・パウリーの大写しの顔がずっと頭から離れなかったのだ。
愛嬌はあるが美人ではない。
彼女の邪気のない大きな目と、下ぶくれの頬に幼さを感じてしまう。
そんな年齢不詳のベル・パウリーを、初めて見たこの1本で、たちどころにファンになった。

すかして言えば、きらきらと輝くニューヨークの夜景のような彼女の瞳に恋してしまった。

ひとりの女優さんに、こんなにときめいたのは、『SOMEWHERE』でエル・ファニングを見初めたとき以来だ。
見に行って、ほんとうに良かった。

近日公開の『メアリーの総て』で、そのエル・ファニングと共演するらしい。
これは見に行かなくちゃ!!



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