(承前)
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北海道最終日、小樽市。
投宿地に近く、ナビで見つけた懐かしい駅名『銭函』
睾丸の美少年時代、おいらはこう見えても「乗り鉄」だったし「切符鉄」だった。
集めていたのは硬券の入場券。
自動券売機ではなく窓口で購入するもので、小学生時代の収集切符は真ん中に大きく「小」の赤い文字が目立っていた。
1枚10円か20円。南武線の川崎から立川までコンプリートして、京浜東北線や山の手線、その後、自然に横浜線や総武線へと収集駅が広がっていく。
ほかにどんなものを集めていたかというと、道端の缶カラ。もとい、ベリカードや記念切手。現在の御朱印集めは、この頃の収集癖が巨大化したものと言っていい。
コレクションした切符はフエルアルバムに貼り付けて、そのページを増やしていったが、そのうちに飽きてきてほったらかしのフエルアルバム。
いつの日か断捨離好きな父の目に留まり、どこかへと葬り去られた微かな記憶。
ただ、生まれてこの方、引っ越したこともないのだから、本気で本家の部屋を整理すれば愛の国から幸福への乗車券の1枚ぐらい見つかるだろう。
愛国から幸福の乗車券がブームとなったのが当時10歳の洟垂れ神童。
ハッピーな駅名ブームは、その後、お金が溜まる『銭函』へと受け継がれていった。
この地はニシンの「千石場所」と言われるほどの豊漁地で、漁民ひとりひとりが大金持ちで家には必ず「銭函(千両箱)」が置いてあったとのこと。
これが銭函駅、誕生のいわれ。
そして、幸福切符を手にしてから45年後のこの日、ようやく念願の銭函駅へたどり着く。
自動券売機はもとより、Suicaの登場で切符コレクションなんて過去の遺物。
硬券切符がレアであることは言うまでもないが、銭函駅の切符売り場ではふくよかな大黒様を従えた「縁起切符」を買うことができる。170円で金運上昇。ありがたいことよ。
ちなみに、すでに廃線となった帯広の幸福駅は駅舎だけが残り、多くの観光客が名刺を貼り付けて思い出を残している。ここには2006年、足跡をつけておいた。
お陰で今もなお、幸福ということか

「“LOVE”レベルの物だけ残す」「思い出の品は電子化」 あるオタクを汚部屋から卒業させた断捨離術
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