今よりもたくさんの映画を観ていた中学生時代。
お小遣いだって限られていたので、鑑賞する映画の三分の一ぐらいは試写会へ出掛けて公開前の処女作を愉しんでいた。
父が持っていた青いハガキ箱には、常に未使用の官製はがきが入っていて、父が赤ペンで予想をし終えたスポーツ新聞(スポニチ、報知、日刊スポーツ)や週刊誌(漫画ゴラク、週刊ポスト)で試写会案内を見つけては、1枚20円のハガキに夢を託していた。
もちろん当時はオークションなどなかったのだから、当たらないと行くことのできなかった試写会だけど、応募者数が少なかったのか、応募者年齢(15歳)で拾われたのか、両親に呆れられるほど当たっていた。
平成に入って、というよりも試写会がネットやQRコードで簡単に応募できるようになり、相当の競争率を感じるようになってきた試写会シーン。
特に、出演者の舞台挨拶付きとなるとプレミアチケットに早変わり。
ジャニーズ系の主演映画なら、舞台挨拶試写会の招待券(試写状)はオークションで万円を超える。
某日。
どこかのカフェで週刊誌を読みながらスマホ応募した舞台挨拶付き試写会。
2週間ほど前に届いた試写状の宛名には、おいらの名前と「同行者:ワイフさんの名前」が記載されている。
曰く「入場時にはお二人分の本人確認書類(免許証など)をお持ちください

」
山下達郎LIVE並みの転売防止策が、試写会ごときまで浸食中。
特別な機械を駆使して、ただただ転売するだけのためにプレミアチケットをGETしまくるクソ転売ヤーを撲滅する1つの手段としては大賛成。
ではあるけど、ハガキの表面に同行者名まで記載してしまうのはどうしたものか。
いろいろあれなので、これは絶対反対

映画レヴュー
106『億男』★2.
舞台あいさつに立った今をときめく律くん、こと佐藤健。
さらには高橋一生、沢尻エリカ、沢村一輝、黒木華、池田イライザ、そして藤原竜也。
入場時、フライヤーとともに渡されたニセ紙幣がマスコミカメラセッションの小道具となり、客席にニセ紙幣が揺れる。
主演・佐藤健がインタヴューリーダーを引き受け、それぞれにコメントが加えられていく。
沢尻エリカの美しさは評判通りで、別に愛想の悪さもなく無難に舞台挨拶を乗り切っていた。
およそ40分、40万通の応募数をかき分けて当選を果たした4,000人のラッキーピープルが、煌びやかなスターたちに満足する。
しかし、本試写会の熱もここまで。
映画が始まると、そのストーリーのつまらなさに会場全体が震撼となる。
豪華俳優陣たちの大いなる無駄遣い。
そして、何ひとつ収束のないとっちらかしたままの雑な筋立て。
「芝浜」「モロッコ」「裏切り」の脈絡ない三題噺は、原作そのものがあれなのだろう。
億男の魅力を一つも感じることなく、乱雑で空虚な映画が終わる。
本来であれば★1.の最低評価も必然だが、冒頭の舞台挨拶で観ることのできた7人のキャストたちに出逢えたことでプラス★1つ。ただそれだけ。
バンプが流れるエンドロールが終わり客電が灯る。
ワイフさんと顔を見合わせて、苦笑い。

「ひどいね

」

「ひどいね

」
途中、眠くなってしまったようで目が赤い。
そして、さらに一言。

「川崎オスカーで目いっぱい書いてしまいなさい

」
このところ、ワイフさんたら、まるで水戸黄門のように、助さんたるおいらへの指令がすごい。
ただ、レビューを残しているがmixiにつき、ワイフさんが期待するような影響は皆無であることを彼女(←ワイフさん)に伝えてはならない。絶対に。
105『響-HIBIKI-』★4.5
主演・響の存在感がいい。
主演女優さんがどんな子なのかは寡聞にして知らないが、彼女の暴力には知恵と正義がある。心地よい勧善懲悪物語。
この映画を観ていたら、おいらにだって芥川賞獲れるじゃん!と、誤解妄想メガマックスのおいらが居た。
柳楽優弥、ピカイチ。
096『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』★3.
名前には記憶がないが、大坂なおみの相手が審判にケンカをうって、ラケットをぶち壊している。
テニスの世界はほとんど何も知らないが、どの程度の怒りモードだったのか。
この決勝を遡ること、2週間ほど前に鑑賞した本作。
マッケンローの悪童ぶりと、大坂なおみの相手の乱暴狼藉は重なった。
映画の内容、ストーリーがあまりにも薄くて、すぐに感想を記す気力もなく、3週間を経てようやくレヴューを書き出した。
しかし、ストーリーの多くを記憶の壺から消し去っている昨今のおいら。
可もなく不可もなく、ストーリーの記憶すらなく。

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