mixiユーザー(id:6810959)

2018年09月04日23:47

151 view

映画日記 『関東破門状』

台風だったので自宅にひきこもり。
パソコン相手の麻雀ゲームとテレビの台風情報で1日が過ぎた。
その合間に、たまたま放映された映画を2本見た。

2018年9月4日(火)

『関東破門状』(1971年)
小澤啓一:監督
チャンネルNECO

日活マークの前にダイニチ映配のマークがあらわれる。
旧・日活の最晩期に作られたやくざ映画。
本作は、渡哲也にとっても最後の日活映画だという。

巨大組織内で理不尽なやり方を押し通す幹部を刺し殺した渡哲也が、組を解散させられたうえに、関東所払いになった。
彼は諏訪にある佐藤慶の組にわらじを脱ぎ、かつての子分たちとつかの間の平和を取り戻す。
しかし、同じ組織内の山本麟一と曽根晴美が、佐藤慶の縄張と渡哲也の命を狙って、汚い手を繰り出してきた。
やがて、彼らの計略によって、すべてを失ってしまった渡哲也が、自分たちをおとしいれた山本麟一や曽根晴美を、つぎつぎと血祭りにあげていく・・・・

渡哲也扮する「無頼」シリーズの人斬り五郎には、ヒーロー感があった。
時代が移って本作になると、渡哲也がヒーローというよりテロリストに見えてくる。
憎っくき悪党たちを倒しても、むなしさしか感じなかった。

市民たちの明るい日常生活の裏側で、あるいは都会の隅っこで、やくざたちが薄汚く血みどろの死闘を繰り広げる。
渡哲也のやくざ映画ではおなじみのクライマックス。
本作のクライマックスは、新宿の映画館が舞台だった。
ロビーには1971年公開のイギリス映画『きんぽうげ』のポスターが貼られていた。
映画館というところに、万感のおもいがこもる。


続いてもう1本見ることができた。



8 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年09月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30