ニセモノアート2題。(一部本物)
『フェルメール 光の王国展2018』(横浜・そごう美術館)★4.5
フェルメール全37点をすべて公開!と、誰かに聞いて騙されてきた鑑賞客でごった返すそごう美術館。
そごう店内の客よりも美術館の客が多いようだ。
展示作品は写真撮影可とあって、混雑を押しのけ制作年順にすべてをスマホに残す。
盗難されてもはや行方不明の作品『合奏』や、ニューヨークから門外不出の『稽古の中断』『兵士と笑う女』も横浜にやってきた。
1月、オランダで会ってきたばかりのやはり門外不出作品、且つ、フェルメール最高傑作『デルフト眺望』さえ。デンハーグからおいらを追いかけるようにやってきてくれた。
また会えたね、デルフト
映像コーナーでは世界一のフェルメールヲタクと称される福岡伸一氏が82分かけて37作品すべてを解説するDVDが流されている。
40分ほどDVDを真剣に視聴し、20作品ぐらいは知識がついた。
福岡氏のフェルメール研究心には頭が下がる。解説が少し長すぎて、飽きてしまうけど。
このDVDは10月から開催される『フェルメール展』の予習に役立った。
ただ、そごうで全部見ちゃったから、もう上野の森には行かなくてもいいかもしれない。
マイベストフェルメールはこちら。
『取り持ち女』(1656年)
スケベおやじの手があれだ
『モネ それからの100年』(横浜美術館)★4.5
こちらはフェルメールのニセモノたちとは全く立ち位置を変えて、本物のモネ作品28点と、モネをリスペクトしている画家たちがインスパイアしながらオマージュした現代アートが70点余り。
傾向としてはモネの作品には人がたかり、モネのマネな作品には閑古鳥がたかっている。
モネ作品のほとんどが日本国内所蔵作品の借り出し物なので、それほどお金は掛かっていない。
4点ほどある個人蔵のうち、まるで『印象、日の出』の夕焼け版のような『霧の中の太陽』(1904年)。
誰が持っているのやら、友だちになりたい。マイミクでもいいからさ。
『睡蓮、水草の反映』(1914−17)
こんなモチーフ観たことない。所蔵はモナコの美術館。
なので、これは日本初公開作品に違いあるまい。
その証拠に目の前で観ていた小さなおばあちゃんがこちらを振り向いて、

「モネって書いてあるけど、これは違うかもしれないわね。こんな絵、観たことないもの」と、問わず語りに話しかけてきて、そして去っていった。キュレーターに言いつけてやろうか。
モネ展の大収穫がこれ。
『モネの睡蓮』(福田美蘭:2002)
福田美蘭を寡聞にして知らなかったが、wikiを紐解くと同世代の現代アーチスト。
正統派絵画からパロディやオマージュ作品まで、見事なセンスで作品を仕上げている。
写真に残すことはできなかったが新作『睡蓮の池』『睡蓮の池 朝』(2018)は、この展覧会ベスト作といっても過言ではない。(←過言ではない)
横浜美術館コレクションにも福田美蘭作品を数点。
『風神雷神図』
『山水図』
おいらの”追っかけリスト”に今日、福田美蘭の4文字が追加された。
どこかの画廊で見掛けたら、衝動買いしてしまうかもしれないほど、今後も大きな期待ができる作家さんである。(当社調べ)
おまけ。
■『都会と田舎』上下を逆にすると実は同じ絵だった… 「視点変えれば価値はイコール」 話題作の作者に聞く
(ウィズニュース - 08月24日 07:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=5257533
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