2018年6月23日(土)
『用心棒』(1961年)
監督・黒澤明
名駅・ミッドランドスクエアシネマ
<午後十時の映画祭>の1本。
説明不要の、痛快娯楽時代劇の大傑作。
ところで数日前に寺山修司の『書を捨てよ町へ出よう』(1971年)を見てきた。
見るのは3回目だ。
ところが『書を捨てよ町へ出よう』がカラー作品だったのに驚いてしまった。
すでに2回も見てるのに、ずっとモノクロ映画と思っていた。
冗談ぬきでボケが始まったみたいでがっくりだ。
本日見た『用心棒』もかれこれ3回目か4回目になる。
何度も見てるのに、今日初めて気づいたことがいくつかあった。
たとえば、志村喬と藤原釜足という黒澤組の常連が珍しく悪の黒幕を演じていたのは覚えている。
しかし、彼らふたりの手先となって代理戦争をするヤクザの親分を、山茶花究と河津清三郎が演じていたことは、この日初めて気がついた。
山茶花究と河津清三郎、どちらも大好きな俳優なのに、なんという体たらくだろうか。
有名な斬られた片腕を犬がくわえていくシーンで、あの腕はジェリー藤尾の腕だと思っていたらまったく違っていた。
そういえば、2回目に見たとき、どうして三船敏郎は服の下に鉄鍋を隠していないのだろうと不思議に思った。
あきらかに『荒野の用心棒』と混同している。
つまり、ボケというより、そもそも私には記憶力がないのだ。
そうはいっても記憶力がないおかげで、今回も楽しく見ることができた。
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