2018年5月21日(月)
『娼年』(2018年)
三浦大輔:監督
矢場町・センチュリーシネマ
エッチな映画らしいので、前から見よう見ようと思っていたのだが、行くたびにOL風の女性たちがロビーにたむろしていて、どうもよくない。
以前、若い女性ふたりに挟まれて日活のロマン・ポルノを見るはめになったことがある。
j地獄だった。どうもそれ以来、女子に囲まれてエッチな映画を見ることがトラウマになってしまった。
そうはいっても上映が終わりそうなのと、本日が劇場のダブルポイントデーだったので、いそいそと出かけた。
虚無的な人生を送っていた大学生が青年・リョウが、ひょんなことから女性相手の娼夫=コール・ボーイになる。
マザコンだったことが幸いして、年上の女性にも誠心誠意尽くすリョウは、とんとん拍子に売れっ子になっていく。
リョウは思った。きっと娼夫は自分の天職だ!!
とんまな作り方はしてないが、あらすじとしてはこんな話だった。
なんともうらやましい。見ながら、若いときにこんな幸運が舞い込んできたら人生が変わっただろうなあ、とつくづく思う。
ほんとうにつまらない人生を送ってしまったと悔やむことしきりだ。
映画を見て、感想が珍しく愚痴になってしまった。
主人公のリョウを松坂桃李が演じた。
計ったわけではないが、登場するシーンの半分が裸だ。
本作でエロを、『孤狼の血』で暴力と、濃い役が続く。
昨年は菅田将暉だったが、今年のキネマ旬報主演男優賞レースは、このまま先行した松坂桃李が逃げ切りそうだ。
しかし、熱海の夫婦には見事に1本取られた。
谷崎潤一郎みたいな雰囲気の西岡琢磨がいい味を出してたが、若妻役の佐々木心音が最高だ。
『最低。』のAV女優役も印象に残っている。
いまさらだが、注目したい女優さんだ。
まさかの江波杏子にも驚いた。
まさに「入ります」だ。
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