2018年5月5日(土)
『哀しみのトリスターナ』(1971年)
ルイス・ブニュエル:監督
東新町・名演小劇場
初見。
『昼顔』に続くルイス・ブニュエル監督、カトリーヌ・ドヌーヴ主演作。
フェルナンド・レイが共演してたのは知ってたが、オープニングのクレジットでフランコ・ネロの名前が出てきた。
まるでマカロニ・ウエスタンだ。
そのフランコ・ネロが登場したあたりから、落ちてしまった。
ようやく起きたら、カトリーヌ・ドヌーヴ扮するトリスターナが、序盤で年下の男の子からスカートの中をのぞかれてキャッキャとはしゃいでいた無垢な娘から、ぎすぎすした嫌な女に変貌していたのにびっくりした。
トリスターナが片足になるのは知ってたが、ドヌーブがこんなに酷薄な表情を見せるとは思ってもみなかった。
もう一度ちゃんと見たい。
『ダンケルク』(1965年)
アンリ・ヴェルヌイユ:監督
東新町・名演小劇場
再見。
数年前にテレビで見たことがある。
戦車の激突もなければ白兵戦もない、妙な戦争映画というのが第一印象。
昨年のクリストファー・ノーラン監督版『ダンケルク』と、先日見た『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』を挟んで見ると、おぼろげながら「ダイナモ作戦」と呼ばれる歴史の1ページを少しだけ分かったような気分になる。
ノーラン版『ダンケルク』では立派な桟橋が出てきたが、本作の桟橋は海に廃車を積み重ね、その上に木道を渡したような造りだった。
急ごしらえという点ではこちらの桟橋の事実に近いと思う。
ところで、どちらの『ダンケルク』でもフランス兵はイギリス軍から邪険にされていた。
イギリス兵が船でイギリス本土に向かったことは分かるが、いっぽうのフランス兵たちは結局どうなったのだろう?
家に帰って、ウィキペディアをのぞいたら、フランス兵たちもイギリス本土に救出されという。
このあたりのことは、勉強してみたい気になる。
しかし、戦争映画のなかにもしっかりと恋愛事情を持ち込むあたりが、フランス映画らしい。
このあともう1本見るつもりだったが、どうも調子が悪い。
早々に撤退した。
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