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2018年03月15日00:18

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映画日記 『リバーズ・エッジ』

2018年3月13日(火)

『リバーズ・エッジ』(2018年)
行定勲:監督
名駅・ミッドランドスクエアシネマ

もうすぐ終わりそう。
二階堂ふみが脱いでるらしいということで、急いで見に行った。
久しぶりに見た二階堂ふみの顔つきが大人になっていたのでびっくり。
お目当てのヌードシーンがよくあるもったいぶったチラリズムじゃなくて、堂々とフル開陳だ!!
もうこれだけで元がとれたのに、映画も面白かった。

携帯電話が登場する少し前の頃、都会の私立高校(だろう)に通う主人公のハルナ(二階堂ふみ)を中心とした若い男女の群像劇。
ある夜、ハルナが付き合っている観音崎(上杉柊平)からこっぴどい苛めにあった山田(吉沢亮)を助けた。
このことがきっかけで山田は自分の“秘密”を見せに、彼らが住む街に流れる河のほとりにハルナを連れ出した。
山田の“秘密”とは生い茂った草むらの中に横たわる白骨死体だった。
白骨死体を見た日を境に、ハルナの周囲が少しずつ狂いだしてくる・・・・

ダークな『桐島、部活やめるってよ』といった趣かなとも思ったが、どうも違うようだ。
終盤に出てくる「平坦な戦場」という言葉がキーワードだろう。
少し前に「終わりなき日常」という言葉が流行ったが、その表面的にはだらだらとした日常の裏側にある孤独や闇を切り取った映画だ。
平坦な戦場・・・戦場なのだから戦死者も出てくる。
今日はたまたまこの少女だったが、明日はあの少女や少年かもしれない。

見どころ第一は二階堂ふみを筆頭に主な登場人物を演じた若い俳優たち。
過食と嘔吐をくり返すこずえ役のSUMIRE、乙女チックなカンナ役の森川葵、ニンフォマニアなルミ役の土居志央梨と、ルミの“犬猿”の姉を演じた名前が分からない女優さん。
全員に拍手だ。

見どころの第二は撮影。とにかくスタンダードだもんね。
懐中電灯の光が動き回る夜のシーンと、自然光で撮ったような“インタヴュー”シーンが秀逸。
ベレー帽や公衆電話や日記帳といった小道具の使い方にも感心した。


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