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2018年02月23日01:09

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映画日記 『南瓜とマヨネーズ』

2018年2月22日(木)

『南瓜とマヨネーズ』(2017年)
冨永昌敬:監督
今池・キノシタホール

昨年見逃した1本。
マイミクさんがいち押しだったのと、『ローリング』の監督だったので見ることにした。

いつのまにか27歳になってしまったツチダ(臼田あさ美)は風俗店で働きながら、売れないミュージシャンのせいいち(太賀)を食べさせていた。
このせいいちというのが、自称ミュージシャンのヒモにしか見えない。
貧乏臭い青春ものかと思っていたら、ツチダの前に元カレのハギオ(オダギリ・ジョー)があらわれる。
今もハギオのことが好きでたまらないツチダは、「ハギオ、ハギオ」と彼の名を連呼しキャッキャとはしゃぎまわるのだが・・・・

『同棲時代』や『神田川』みたいな、昭和の時代にタイムスリップしたような感じだ。
少しだけ登場する色っぽいシーンを、もっとふんだんに入れたら日活ロマンポルノになりそう。
うす暗いライブハウスや赤ちょうちんの立ち飲み屋、この監督の特徴なのだろうかオレンジ色っぽい色調も、なんとなくノスタルジックだった。

ふたりの男の間で、臼田あさ美扮するツチダという女が、あっちにいったりこっちにきたりと、心を揺らす話だ。
そんな三人の間に純愛はない。
好きという感情はあっても、いわばくされ縁だった。

なんだかんだあって、ツチダはせいいちとの同棲生活を解消する。
ハギオも新しい女のもとへ去ってしまった。
ラストで、同棲中は1曲を作れなかったせいいちが、新曲をツチダに披露する。
せいいちの歌声を聴くツチダの目に、みるみると涙があふれ出した。
ツチダとせいいちの間でずるずると続いてきたくされ縁が、思い出に変わった一瞬だった。

恋愛にうといので、どこまで理解できたか分からないが、臼田あさ美の好演もあって最後までスクリーンに集中できた。
こうなると冨永監督の次回作、『素敵なダイナマイトスキャンダル』が楽しみだ。


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