『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』に続いてもう1本見てきた。
2018年2月21日(水)
『早春』(1972年)
イェジー・スコリモフスキー :監督
今池・名古屋シネマテーク
昔から映画の本や雑誌では『早春』といえばイェジー・スコリモフスキー、イェジー・スコリモフスキーといえば『早春』と必ず対になって登場する。
有名な映画だが、見たことがなかった。
小難しくて観念的な映画だろうと肩に力を入れて見はじめたが、どうも様子が違う。
15歳のボンクラな童貞少年が、好きで好きでたまらない年上の性悪娘にひきずり回されたあげく、とんでもない結末を迎えてしまうという話だった。
ラストの直前まではコメディ。
歓楽街のピカデリーで、主人公の少年がストリップショーの看板を盗むために、店の用心棒から睨まれたり、何度もホットドッグを食べるはめになるシーンが可笑しい。
唐突なラストが『イージー・ライダー』を彷彿させる。
性悪娘を演じたジェーン・アッシャーの黄色いレインコートが印象的だった。
旧作ながら、この日見た2本はいずれも面白かった。
ログインしてコメントを確認・投稿する