2018年2月20日(火)
『サファリ』(2018年)
ウルリヒ・ザイドル:監督
今池・名古屋シネマテーク
奇妙な映画で、正直これといった感想が思い浮かばない。
“トロフィー・ハンティング”というアフリカで合法的に行われている、観光ハンティングの現場にカメラを持ち込んだドキュメンタリー映画。
こども向けの動物絵本でゾウさんと並んで人気のあるキリンさんを、ヨーロッパから来た若い夫婦が射殺する。
キリンさんは害獣であったわけでもない。
たまたま銃を持った夫婦の前にいたというだけで、不条理に殺されてしまう。
そのキリンさんをハンティング業者に雇われた地元の住民が汗だくになって解体していく。
カメラは目の前に起きる出来事をたんたんと撮っていくだけだ。
そして、私はスクリーンに映るその光景を、ただ見てるだけだった。
むりに感想をのべるなら、本作のHPに載っていた森達也のコメントがいちばん近い。
「もしも80年前にデジタルカメラがあったならホロコーストのドキュメンタリーはこんな質感を持っているかもしれない・・・」
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