2018年2月19日(月)
『悪女/AKUJO』(2018年)
チョン・ビョンギル:監督
矢場町・センチュリーシネマ
流血アクションが大好きな私には万歳三唱ものだった。
苛酷な過去を背負った女殺し屋の復讐劇。
主人公がヒロインというのもいい。
ひと言でいえばガンファイト付きの韓国編「修羅雪姫」だ。
オープニングの一気呵成の100人殺しにハートを鷲づかみにされてしまった。
100人を数えたわけではないが、だいたいそれぐらい。
どういうふうに撮ったのか知りたくなるようなオートバイを使ったチェイスシーンも見どころ。
さらに前を走る悪党たちのバスを追走するヒロインが、バスに乗り移るためにフロントガラスを割ってボンネットに這い出て後ろ手で車を運転するシーンがある。
思わず「うおお!!」となる感じが、先日見た2頭の爆走牛の背に仁王立ちになったバーフバリに匹敵する。
ことアクションシーンに限っていえばアメリカ映画よりも最近の韓国映画のほうが見ていて熱くなる。
話が少々込み入っているのが、それもしだいに飲み込めてくる。
終盤のあまりに無情な展開にとまどってしまうが、ヒロインが返り血で顔を真っ赤にして復讐をとげるには、この苛烈な運命が必要だったのかもしれない。
本来なら仕事帰りの金曜日に見るべき映画を、月曜日に見てしまった。
金曜日に何を見ようかと悩みそうだ。
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