(承前)
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室戸岬に別れを告げ、引き続き国道55線を西下。
しばらくすれば、その名が教科書から消えていく龍馬空港を目指してアクセルを踏む。
ほぼ国道沿いに在する平場の札所《第25番札所・津照寺》。
駅の待合室のような拝殿はあれだが、眼下には雲一つない太平洋に午後の太陽が浮かんでいる。
日没間近には『だるま太陽』を観ることができるという。
富山では日本海の『朝陽だるま』、高知では太平洋の『夕陽だるま』、島本では『なめだるま』。
だからどうした。
ドライブのお口汚しにお土産店でミレービスケットを1袋買って、次なる、そして最後の目的地へ。
国道沿いの控えめな看板に従って55号線を右折。
今回の独り旅、徳島空港Uターンは面白くないと高知空港へのルートを探り、“おっ、ここにあったのか!”と偶然的に見つけた北川村。
《北川村「モネの庭」マルモッタン》
寄り道が過ぎたので、拝観時間90分と限られていたが、“所詮、過疎地の町おこし”などという失礼な期待しかしていない。
1,000円以上の支払いを覚悟していた入園料はわずか700円(←安い)。
この時点で薄い期待が薄い確信に変わっていく。
季節はずれのモネの池には睡蓮の花がわずかに浮かび、おいらの脳裏には閑散という言葉しか浮かんでこない。
しかし、フランスのジヴェルニーもこんな感じなのかも知れないので、ひとまず感動をしておこう。
一つの反省として、岐阜の某所を訪れてしまっていることが原因だと考えた。
あれを観てしまっては、せっかくの北川村も真似の池。
開催中の『中岡慎太郎&クロード・モネ展』などという、取って付けただけの恥ずかしい展覧会(スタッフの誰もこの企画を止めることができなかったのか?)を冷やかしながら北川村をあとにする。
それでも予定通り90分近くは滞在したのだし、名産の柚子ポンをお土産に買ったのだから、村の誇りのスポットであることは間違いない。
2度行くことはないけれど、睡蓮の季節、1度行ってみる価値はあるようだ。
さて、帰路を国道55号線へ戻すと、『野良時計』なる気になる道路表示版
まだまだ時間に余裕あるのは旅行上手の証左。
明治時代、大地主のおっさんが趣味と実益を兼ねて作り上げた邸宅に備え付けられた時計台。
長閑な農地にぽつんと小さくのっぼの古時計。乙である。
19時のフライトに向けて高知龍馬空港が近づいてくると、都会へ帰ってきたポーズなのか国道がクルマで混み始める。
そこかしこにゴルフ場の看板が立ち並び、しばらくすると「歓迎!カシオワールドオープン」ののぼり旗
ゴルフに関しては幼稚園児以下の知識しかないおいら。
遼くんだか両さんだかを観に来たギャラリー達のお帰りとバッティングしたようだ。
フライトまでの残り時間に腹ごなし。
南国土佐ならカシオよりカツオ。
叩きを忌み嫌うゴルファーたちに舌を出しながら、タタキを山ほど食べ尽くす。
磯の香りも名残惜しく、四国右下の旅が終わる。
(了)
■龍馬・松陰より「理系が食いつく用語」を 歴史教科書案
(朝日新聞デジタル - 12月04日 12:12)
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