映画日記　『悪魔のような女』

２０１７年１１月２２日（水）

『悪魔のような女』（１９５５年）
アンリ・ジョルジュ・クルーゾー：監督
名駅・ミッドランドスクエアシネマ

超有名なミステリー映画。未見だったので楽しみだ。
ところが、プールが出てきたところで、ひょっとしたら見たことがありそうな気がしてきた。
家に帰って検索したら、私が中学生のときに淀川長治の「日曜洋画劇場」で放映されていたという。
この頃、「日曜洋画劇場」が毎週のお楽しみだったので、きっと、このときに見たのだろう。
そんなこともあってか、実は早いうちにオチは分かってしまったが、それでも面白かった。
気味の悪いポール・ムーリスも見どころだったが、なんといってもシモーヌ・シニョレ。
なんか良いなあ。
彼女を見てたら、誰かに似てるなあと、ずっと気になってしまった。
途中で気づいた。神取忍だ。

シモーヌ・シニョレとポール・ムーリスが揃って出演するメルヴィル監督の『影の軍隊』が来月リバイバル上映される。これは楽しみ。

もうひとりの主演者、ヴェラ・クルーゾーを検索したら名前の通りクルーゾー監督の奥さんだった。彼女は若くして心臓麻痺で急死したとあったので、えっ？！となった。
『真実』という映画の撮影中、旦那とブリジット・バルドーが恋仲になったこと苦にして神経衰弱になっていたという。
悪魔のような女とは、ＢＢということになりそうだ。


『立ち去った女』（２０１７年）
ラヴ・ディアス：監督
東新町・名演小劇場

上映時間３時間４８分。途中休憩なし。
前日から水分を控え目にしてたので、おしっこは大丈夫だった。
しかし、やめときゃいいのに、見る前に栗羊羹とどら焼きを食べてしまった。
血糖値が上がったためか、上映開始直後に轟沈。
結局、ちゃんと見たのが後半の２時間足らずだった。
ということで感想なし。
ただし、硬質のモノクロ、固定カメラ、パンフォーカス、長回しという粘り強い撮り方が独特で見入ってしまう。
再挑戦したい１本。