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2017年02月22日22:38

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ツィゴイネルワイゼン 1983 記憶

鈴木清順=ツィゴイネルワイゼン。
フィルモグラフィを改めて調べると、鑑賞したのはこれが唯一の鈴木清順作品。
理由がある。
どこかのドーム映画館(銀色という記憶はあるが、場所に記憶がない)に、誰かと一緒に鑑賞した当時の話題作。
だいぶ背伸びをして行ったのだが、デートムービーとしては最悪の選択だったということになる。

さて、この映画を共に観た奇特な友は、一体どなただったのだろう。
今日、鈴木清順監督逝去の報に触れ、当時の記憶を呼び起こしながら日記を書こうと考えた。
自分の記憶が正しければ、聡明な友人と共に鑑賞し、共に寝た(といっても、映画館のシートでだが)デートの記録をここに残せることができる。
残してどうなるものじゃなし、でもそれがオスカースタイル。
人生は、過去を振り返りながら、何度も何度も愉しむものだ。ララライフ。

懐かしい大学ノートを(ワイフさんの目を盗みながら)書庫から引っ張り出し、ブルーブラックでしたためられた当時のメモを探し出す。
見つかったのは1983年4月1日、渋谷、映画というメモ。
何を観たのか、どんな感想だったのかが残されていない。

むっ、この大学ノートじゃない。
別の日記帳だ。
ワイフさんは『相棒』を観ながら、今にも寝息を立てそうな雰囲気だ。
今日の相棒はサイコすぎて、それほど面白くもな○。
ワイフさんは、あと5分もすればホットカーペットの魔力で、そのままスヤスヤと寝込むはずだ。
やさしくタオルケットを掛けてあげよう。
まるで、これからエロティック秘蔵DVDを愉しむかのような夜じゃないか。

さて、ワイフさんがレムからノンレムへと陥るのを待つ間、『ツィゴイネルワイゼン』のwikiをぐぐってみる。
公開=1980年。
げっそり
あれ、違うじゃん。
公開早々に鑑賞したのかと思っていたし、大学時代に鑑賞したのかとも思っていたが、1980年だと高校時代ということになる。
高校時代、こんな高尚な作品を共に観た奇特な友人が、おいらの傍にいたのだろうか。
いない。いや、或いは・・・

ノンレムの寝息が流れてきた。
書庫の中から、『1983』とシールされた日記をピックアップし、4月1日のページを手繰る。
何をやってるんだか、川崎オスカーさん。へんてこだね、オスカースタイル。
それにしても、読みやすい文字がすべての行を埋めて書き綴られている。
2017年のmixi日記となんら変わらない習慣だ。

当時の日記はひとりの部屋でBGMを聞きながら書いていた。
だから、日記の末尾に流れていた曲目さえ記されている。
"The Moneygoround"/The Kinksるんるん

4月1日(金)その2
『明日こそ、晴れだ。』
2017年のmixi同様、日記に題がついている。ね、恥ずかしいだろ。

・・・やばい、ワイフさんがいきなり起きたげっそりレムの野郎。

日記を隠す。
まるでDVDをあわてて消す高校生のような瞬間だ。

また、寝た。
よし、ノンレム、頑張れ!

日記を開く。
映画の書き込みがあった。
某友人に「面白いから」と薦められて、渋谷で再公開されていた『ツィゴイネルワイゼン』を鑑賞したこの日。
塩とたばこの博物館前で、友は転んだ。
喫茶《aiueo》で、ミックスサンドとダージリン、チョコケーキとアメリカンで感想会。
ひよこ「今日は失敗だねがまん顔」
蟹座「まるで、わけが分からないげっそり」

34年経っても正しい記憶だった。
鈴木清順=ツィゴイネルワイゼン=わけがわからない、というトラウマ。
以後、鈴木清順の作品を鑑賞したことがない。

今、もう一度、この作品を鑑賞したい。
一人でも、二人ででも。
己がどれほど成長したのだろう。

合掌。



カチンコ映画監督の鈴木清順さん死去
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4444747
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