(続き)
中央通りを1区画有楽町に向かい、左に折れると、7丁目にギンザ・グラフィック・ギャラリーgggがある。
やっているのは「仲條正義 IN & OUT,あるいは飲 & 嘔吐」展。タイトルだけで観にいきたくなってしまうではないか。
・会期 1/13〜3/18
ここは、前掲の中村至男展と「はしご企画」をしていて、2つスタンプを揃えるとオリジナルグッズが貰える。
当然私も企画に参加、仲條のバッジを貰った。
仲條正義(1933- )はグラフィックデザイナー。2011年迄、資生堂「花椿」誌のアートディレクターも務めた。
今年は84歳になる計算だが、モダンで洒落ていながら、それでいて力強いのが彼の作風。
ポスターと誌面の構成で、所狭しと全約90点。
そろそろ小腹が空いてきたので、話のタネにと7丁目外堀通りに面した「銀座ウエスト」に行ってみると、小さな店の前に列。
失礼してドアから中を覗くと、狭い店内にも立って待っている人がいる。
これは待ち切れない、店頭で大きなをシュークリーを買う。400円也。
何処で食べようかと思案しつつ、並木通りを歩くと石川啄木(1885-1912)の碑。
啄木は1909(明治42)年から、27歳の没年迄、銀座の朝日新聞に勤務した。
「京橋の滝山町の新聞社
灯ともる頃のいそがしさかな」
今読むと巨大な街に埋没してしまうが、当時の銀座は今と全く規模が違う。道も舗装されず、雨上がりはぬかるみを下駄で歩いたであろう。「灯」の色の懐かしさを想いやる。
少し歩くと、「空也もなか」の前に出る。
これがあの「空也もなか」の店かと驚く程の楚々とした玄関。
忙しければ、気付かずに通り過ぎてもおかしくない。
入口の脇に紙が貼ってある、
「今週のもなか全て売り切れました、申し訳ございません。有難うございました。 空也店主」。
田舎者まる出しで右に左にそそられつつ歩いていると、本格的にお腹が空いてきた。
5丁目の「小ハゲ天」に入る。
テーブルが10程の小さな店内。
お奨めの「季節天丼」は、季節の種が6つ、赤だしと漬物で1,080円也。
6つとは、海老2尾、牛蒡と人参の精進揚げ、金目鯛、オリジナル細魚竜眼揚げ、ポルチーニ茸とポロ葱小海老のかき揚げ、…だったかな。
ついビールも頼む。
食後にコーヒーが欲しいと思ったが、ない由、シュークリームは袋の中に入ったまま。
(結局は帰りの新幹線の中で食べる事となったのだ。)
中央通りに出て、更に有楽町方面へ。
最後は、1丁目のPOLA MUSEUM ANNEXである。
「あなたに続く森 青木美歌」展を開催中。
・会期 1/20〜2/26
青木美歌はガラスで、菌類,ウィルス,細胞等をモチーフに、小さな生命のありようを作ってきた。
たまたま銀座で2人のガラスアートを観る事ができた。
吉岡徳仁は壮大な方向、青木は微細な方向、と、全く異なるものを視ているが、共にある種の時間を感じる。青木のそれは、地球に生まれた些細な生命体の生と死の繰り返しを想わせる。地球は「森」と言い換えてもいい。
バーナーと吹きガラスの新作約50点の展示。
ビル内の照明やエアコンが落ちた深夜の時間には、作品達が僅かながら蠢き始めていたかもしれない。
これで今回の上京の行程の殆どをレポートした。
抜けや間違いも多いかもしれないが、いつも通りの私のレポートであるから、ご容赦頂きたい。
この後JR有楽町から品川駅へ移動し、新幹線の指定時間迄Tグリルで食事。
家に帰ったのは23:30頃だった。
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