原子力発電というのがあります。あれをやったらどれだけいいことがあるのか、私には分かりませんがとにかく安いんだそうです。安ければいいんですか。あそこでできたものがものすごく恐ろしいもので、その廃棄物をどこにやったらいいかと今、幌延(ほろのべ)問題で大騒ぎしているわけです。何万年もその毒は消えないそうです。長い長い年月冷やし続けなければならないとか。冷やし続けるその電力が切れたらどうしますか。フランスのパリで原子力発電所が一度停電した。幸い自家発電があって助かったけれども、あわや惨事に至らんとしたという話があります。安ければいいというものですか。それとも事業としてそれが成り立つから、どうしてもそれでやるというんでしょうか。
〈三浦綾子『キリスト教・祈りの形』〉
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