21年前の今日、最強の営業担当者だった頃。
日比谷のクライアント事務所へ向かう道すがら、この日はやたらと救急車が通り過ぎていく。
目的の事務所前にあった地下鉄・日比谷駅の出口は異様な光景を見せていた。
警官や消防士や、なんとも言い難い雑然とした空間。
街頭のテレビからはBreaking Newsが延々と神谷町の様子を映し出している。
持っていた携帯電話を片手に、営業部長に連絡を取る。

「街の様子がおかしいです。営業店に残っている担当は外出禁止にして、地下食堂のテレビを見るように伝えてください

」
意外と冷静に対応ができていたと、今では思う。
20分後、営業店に戻り、地下食堂に駆け込むとテレビを観ていた営業部長から、「連絡してくれてありがとう」と、まず一言をいただいた。
我が国、日本で身近に起きたテロリズム。以来、3月20日が来るたびに思い出す。
そして、この犯罪に加担した憎むべき連中の誰ひとりとして、死刑という当然の裁きを受けていない。
3月20日が来るたびに、この情けない放置国家に落胆し、吐息を一つ。
3月20日(日)
日曜日ながら、朝7時のラジオ体操。
公園に備え付けの腹筋マシンで鍛えていたら、自称88歳のおじいさんがやってきて、ベンチに座っていたワイフさんに話しかけている。

「あれ(←おいら)、お父さんだろ。お嬢さん(←ワイフさん)、似ているね」
確かに童顔のワイフさんではあるが、おいらの娘ではない。
たまさか、ワイフさんが自分の娘だとしても、“似ている”なんて26年間、言われた試しがない

「じいさん、相当ボケているね」

「いや、しっかりしているよ

」
朝から気分の良さそうなワイフさんであった。
金工とガラス工芸をしている同級生のグループ出店があるというので、東京・大丸へ。
八ヶ岳に工房を持ち、キッチン周辺用品やカレイドスコープやいろいろな雑貨を手作りしている彼女と、ガラス工芸ではその道で有名なご主人。

「行くなら、漬物瓶買ってきてね」とワイフさんからのミッションを受けたものの、この日の展示にはなく別オーダー。とりあえずミッション完了(のはずだ)。
http://tokyo.tokyu-hands.co.jp/item/10f/315.html
さて、東急ハンズへ行くからと外出許可をいただいていたおいら。
ワイフさんからは2つ目のミッションを仰せつかっている。

「東急ハンズかLOFTにあるはずだから、買ってきてね↓」
10日前から探していた「インコの歯ブラシスタンド」。
友人たちの輪から少し抜け出して、同じフロアのバス用品売り場へ向かう。
さすが、東急ハンズ東京店。
多種多様の歯ブラシスタンドのコーナーに、しっかりとぶら下がっていた。
本日2つ目のミッションクリア。
友人たちの輪に戻り、隣のコーナーを覗くと、“鬼瓦”が展示即売されていて、その偶然に驚いた。
数年前、ワイフさんとともに愛媛県今治に行った時、菊間瓦の鬼瓦を自宅用お土産で買って玄関に取り付けていた。沖縄シーサーと同じような厄除けの意味を持つ。
案の定、この鬼瓦を取り付けてからは、気味の悪い新興宗教団体が勧誘に来ることはなくなった。きっと、宗教団体をも凌駕する気味の悪い家になってしまったのだ。
ワイフさんお気に入りの鬼瓦を、彼女自身の手元違いにより落下させ左上部をほんの少し欠損。
それ以来、「鬼瓦を見つけたら、代わりを買ってきてくれ。或いは、もう一度、愛媛へ行こう

」が、多くのミッションのうちの1つに加えられていた。
大丸10階に飾られていた鬼瓦は、愛知県高浜の三州瓦。
愛媛県の菊間瓦とは比べようもない一流品につき、プライスも一流のブランド品。
とりあえず今日は2つのミッションをこなしている。
ここで3つ目もとなると、ワイフさんからの更なるハードなミッションが加わってくることは必然。
今日は、ここまで。が、ワイズマンとしての行動。
大丸店内のカフェは、すべての店が大行列となっている連休中日。
八重洲地下街まで歩を進め、空いていたから入ってみた「純喫茶・AROMA」
半地下になっている小階段を降りて行くと、禁煙か喫煙かも聞かれることなく、空いている席に座れというアイコンタクト。
同行した女性陣2名が店内を見回し、「ここは、ぶらタモリに出ていた喫茶店に違いない」という見解で重なった。
あいにく、ぶらタモリを見ることがないおいらには無知の話題。
それでも気になって、オーダーを取りに来たウエイターに尋ねてみる。

「あの天井の上に、駐車場用の通路があって、だからこの店だけ半地下になっているんです。ぼくも、ぶらタモリで初めて知りました

」
なるほど。
軒を並べる他の地下街店舗には半地下の階段などなく、ここAROMAコーヒーだけが、半地下に潜っている。
コーヒーを運んできたウエイトレスも、軽やかにロケ話を語ってくれた。

「タモリさんも、桑子アナも、コーヒー飲まずに5分ぐらい話して、店を出ていかれました。」
ぶらタモリ、あっけないロケということがわかったことで、本日は終了。
日記に書くと大したことはないが、今日も充実した1日だったということは、言うまでもない。
■地下鉄サリンから21年 「昨日のよう」遺族が思い語る
(朝日新聞デジタル - 03月20日 18:36)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3907426
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