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2016年01月08日21:38

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三浦綾子の言葉

自分は、本ものか、にせもものか、きびしい目で見つめるならば、自分こそ本ものだと言える人間は少ないのではないか。

 金に動かされ、国民の幸福より自分の幸福を考える政治家、十年一日の如き同じ講義を、学生に対する愛情も、学問に対する熱情もなくつづける大学教授、国民を公害に巻きこみながら、傲然と自己の利益をのみむさぼる実業家。どれもにせものといえるだろう。

 小、中、高校教師、車の運転手、公務員、学生、画家、歌手、音楽家、小説家、新聞記者、警官、刑事、親、子、夫、妻、姑、嫁等々、沢山の仕事や立場があるが、吾こそは本ものというのは、どれくらいあるだろう。

(三浦綾子『旭川だより』)
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