定時制高校の生徒に対して《就業先をマッチングさせる仕事》みたいなこともしている。
これも仕事(自称)。
先日、中国国籍の生徒さんをカウンセリングしたときの、こんな会話が印象に残った。
これまでにない不思議な感覚で、しばらくの間、脳内でうまく咀嚼できない自分がいた。
父親の仕事の都合で、日本に永住することになったのが6年ほど前。
日本語もままならず、ようやく高校へ通うものの、人権感覚に疎い低脳な日本人たちからのいじめにあい登校ができない状況に陥り、高校を中退。
ホテルでの仕事を続けていくうちに、もう一度勉強にチャレンジしようと定時制に通っている。

「お父さんは、どんな仕事を?」

「建設関係です。」

「ご兄弟は?」

「ぼくらの世代は、みんな一人っ子なんです

」
そうだった。事前に気がついておくべきだった。
この質問は、相手を嫌な思いにさせてしまうのだろうか。
すると、彼から問わず語りにこんな話を聞かせてくれた。

「兄弟をずっと欲しいと思ってました。中国にいるときは一人っ子が当たり前で何も思わなかったけど、日本に来て兄弟というのを羨ましく思ってました。辛いことがあった時は、両親には言いにくいし、お兄さんやお姉さんがいてくれたらな、って」
“一人っ子政策”などという彼方の国の不自由な共産政策について、初めてその弊害を知った。

「一生懸命に日本語を勉強して、日本で働きたいです。結婚したら、絶対に兄弟を作ってあげたいし、大切に育てます

」
単純だけど、なんだか身に沁みた。
ここには書けないけど、本当に感動することをサラッとしゃべってくれた。
某専門誌の記者が、このコメントを取り上げて紙面に紹介してくれて、記事を渡したら破顔で喜んでいた。
差別心など微塵もない、人格者で心に余裕のある経営者に彼を紹介してあげよう。
一人っ子政策から、二人っ子政策へ。
来年末ぐらいから、中国の産婦人科も2倍の忙しさになるのだろうか。
一人でさえ子供を産み育てることは大変なのに、2人も3人も身体を痛みながら産み育て上げる女性たちに頭が下がる。
何も出来やしない男(←おいら)は、ただただ女性たちに感謝と愛情を捧げ、せめて重いものは自分が持つ。
そんなことしかできない情けないおいらだけど、女性に対して手を挙げたり、怒鳴りつけたりするクソ男どものことを、心底マヌケな野郎だと言い切るおいらもいる。
■中国の人口、30年に14.5億人 「一人っ子」廃止で
(朝日新聞デジタル - 10月30日 19:31)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3689652
ログインしてコメントを確認・投稿する