映画「クロニクル」は超能力を持ってしまった少年たちの友情と、その悲しい結末を描いた傑作だった。監督であるジョシュ・トランクが「ファンタスティック・フォー」のリブートを手掛けると聞いたとき、その人選は上手いと思った。間違いなく面白くなるはずだった。
当初、ジョシュ・トランクは映画の構想をスタン・リーに話して、賛同してもらえたと喜んでいた。しかし、全米公開が迫った頃、ツイッターで監督が愚痴をこぼすようになった。どうやら映画会社ともめているらしかった。気鋭の新人監督が、大手配給に口出しされて、映画が凡作や駄作になるということは、よくあることだ。
案の定、全米公開後の評判は微妙だった。それでも日本の配給はがんばって、アメコミファン限定試写会などを開き、ファンを味方に付けようとした。どうせ微妙なのは事前情報で分かっているのだから、せめて自分たちの目で確かめようというアメコミファンも声をあげていた。。
なので、自分の目で確かめてきた・・・。うん、確かに微妙。前半、異次元へ行く装置を作るまでの話が長くて退屈。後半、主人公たちが超能力を得てからは展開が早いのはいいが、いろいろと雑。見せ場になる画は、それなりに用意されているが、印象に残るようなものでない。
おそらく、リード(ゴム男)とベン(岩男)の友情と、リードとヴィクター(ドクタードゥーム)のライバル関係と、2つのドラマを軸に描こうとしていたんだろうなぁ。んで、何らかの事情で、それらは中途半端に投げ出されてしまったと。そんなところか。
願わくば、この失敗を乗り越えて、ジョシュ・トランクが次の仕事で頑張ってくれますように。つか、仕事を干されたりしませんように。「ブレイド」の監督みたいに消えてしまったら悲しい。
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