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2015年06月30日08:39

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映画日記 『バンディッツ』

2015年6月29日(月)

『バンディッツ』(2001年)
バリー・レヴィンソン:監督
ムービープラス【録画】

大傑作だ!!

脱獄囚のジョー(ブルース・ウィリス)とテリー(ビリー・ボブ・ソーントン)の二人組が、行く先々で銀行強盗を繰り返していた。
その手口というのが、手始めに銀行の支店長宅に押し入り、そのままひと晩を過ごす。
翌朝、行員が出社する前の銀行に行き、支店長に金庫を開けさせるというやり口だった。
マスコミは彼らを“お泊まり強盗”と呼んで、もて囃した。
ある日、ふたりの前に、間違った結婚をしてしまったと後悔している人妻のケイト(ケイト・ブランシェット)が現れる。
ケイトも、ふたりと行動をともにすることになるのだが、彼女の存在がジョーとテリーの友情に影を落とすことになる・・・・

と、書いてみるとシリアスで重苦しい犯罪映画みたいなあらすじだが、本作は紛れもないコメディ映画。随所で大笑いだった。
特に、ケイト・ブランシェットが夜の浜辺で男ふたりを相手にラブソングを歌うシーンでの、絶望的な音痴には大爆笑だった。

ひとりの女を巡って、ふたりの男たちが微妙な関係になるといえば、『冒険者たち』や『突然炎のごとく』や『明日に向かって撃て』を彷彿し、銀行強盗を繰り返すところは『俺たちに明日はない』を下敷きにしている。
本作は、とことん映画愛に溢れていた。

ビリー・ボブ・ソーントンが演じる、どもりながらもべらべらとしゃべる続けるインテリでデリケートな過敏症の男というのが、ウディ・アレンそっくり。
サングラスをかけたケイト・ブランシェットやブルース・ウィリスのロン毛!!が、どことなくクエンティン・タランティーノっぽい。

この3人の他に、強盗団にはもうひとり、逃走ドライバー専門のハーヴィー(トロイ・ギャリティ)というあんちゃんがいる。
けっこうイケメンなのだが、ネットで検索したら、なんとジェーン・フォンダの息子だという。へえーだった。
実は、このハーヴィーの存在が、終盤のクライマックスで重要な鍵になるのだが、それは見てのお楽しみ。

とにかく、まったく予備知識なしで見たので、拍手喝采のオチだった。
小粋なセリフや、流れる音楽も心地よい。
https://www.youtube.com/watch?v=WOuI4OqJfQc

知らないだけで、いま見ても面白い映画というのは、尽きないものだ。



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