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2015年06月19日02:22

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映画日記 『風と共に去りぬ』

2015年6月18日(木)

『風と共に去りぬ』(1952年)
ヴィクター・フレミング:監督
荒子川公園・TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

映画史上、不朽の名作。
超有名な作品でありながら、恥ずかしながら初めて見た。

1939年製作、日本公開が1952年。
序曲、インターミッション、終曲がついて上映時間4時間の大作。
本作を見た日本人が、こんな映画を作ってしまう国と戦争をしたのかと、あらためて肩を落としてしまったという。
なにしろ、大戦前に、すでにカラー映画だった。
南北戦争で戦禍に見舞われたアトランタの町に、ものすごい数の南軍兵士の死傷者が横たわるシーンは、今見ても圧巻。

もちろん原作も読んだことがないので、ストーリーも初めて知った。
南北戦争の、それも南軍側の話なのかあ。実は、ちょっと驚いた。
『風と共に去りぬ』というタイトルから、静かな風が吹いているような無常観漂う映画かと思ったら、ヒロイン、スカーレット・オハラのやる気満々の話だった。
よくよく考えれば、抹香臭い映画がアメリカで作られるわけがない。

ヴィヴィアン・リーが演じた、はた迷惑で激情なスカーレット・オハラより、オリヴィア・デ・ハヴィランドが演じた貞淑で思慮深く忍耐強いメラニーのほうが、きっと日本人好みだ。

スカーレット・オハラとレット・バトラーの愛のすれ違いがドラマティック。
レットとの久しぶりの夜の営みに、スカーレットが気分爽快で迎えた朝が一転するところなど、面白い。

いっぽうで、“強欲なアメリカ”の背景にあるものが、少しだけ分かったような気分にもなる。

確かに、一度は見ておくべき映画であると思った。



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