2015年4月24日(金)
『ジュピター』(2015年)
ラナ&アンディ・ウォシャウスキー:監督
駅前・ミッドランドスクエアシネマ
久しぶりに、金曜日の仕事帰りにアクション映画を見てきた。
CG映像全開のド派手なシーンが延々と続く。
それなのに、なぜか薄ら寒い。
ひとつには、話がよく分からなかったせいだ。
ヒロインが便所掃除のお姉さんだったり、人類が“ドモホルンリンクル”だったというあたりは、とても面白い。
しかし、どうして便所掃除のお姉さんが宇宙姉兄弟の母親なのか、最後まで理解できなかった。
肝心なところでつまずいてしまったので、最後まで乗れなかった。
家に帰って、あらためてHPと予告編を見たら英語で「リーインカネーション」と言っている。
字幕にもちゃんと“生まれ変わり”とあった。
なんだ、ダライ・ラマかよ。
そうだとしても、乗れない話だ。
暴虐の宇宙姉兄弟対全人類の壮大な戦いにならなかったのも、熱くなれなかったところ。
自由の女神よろしく、ヒロインが大群を率いて蜂起するみたいなイメージではなかった。
戦闘シーン、アクションシーンといっても、大半がジェットエンジン付の靴をはいたチャニング・テイタムが、よく言えば鉄腕アトム、悪く言えばハエみたいに飛び回っていたという印象しか残っていない。
見かけは派手だが、ちんまりとしてカタルシスのない映画だった。
それと、不運なことに公開された時期も悪かった。
ラストシーンに、まったく別な映画のことが頭に浮かでしまい、トホホとなってしまった。
『マトリックス』以降、ウォシャウスキー監督は大風呂敷を広げた作品ばかりを撮っている。
そろそろ初期の『バウンド』みたいな、ひねりの効いた小品が見たいものだ。
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