交通事故で亡くなったポール・ウォーカーへの追悼映画。
でも、つい最近シリーズ全作を見たばかりのニワカファンである自分が触れるところではないと思うので、違う視点から。
「SAW」で鮮烈デビューしたジェームズ・ワン監督は、その後もホラーやサスペンス映画で才能を発揮してきたところだが、こいつに娯楽大作を任せようとした責任者は誰なんだろう。できると思ったのかな。自分もできると思ってたよ。主演俳優急逝というトラブルを乗り越えて、見事な娯楽映画に仕上げてくれた。投げ技が発動する度に、カメラがぐるんと回る演出、大いに気に入った。
ロジャー・ムーアの頃の007の破天荒さに、マイケル・ベイ的な過剰サービスをぶちこんで、ひたすらアクションの見せ場をつないでいくスタイルは、シリーズ当初の「かっこいいスーパーカーとイケてるにーちゃんねーちゃんを映してたら、若者が喜ぶだろう」というスタンスからかけ離れてしまったが、これはこれで良し。むしろ、こっちが良い。
シリーズ物としてファンを楽しませるための要素が多く、一見さん向けじゃないところがあるが、とはいえ基本的には頭を空っぽにして楽しめるハチャメチャアクションの連続。見応えはたっぷり。ストーリーの適当ぶりも気にならない。今作から登場するキャストも映画ファン的にうれしい面々。
冒頭いきなりジェイソン・ステイサムとザ・ロックが激突。さすがにザ・ロックが簡単にやられまいと思っているところへのステイサムの卑怯な罠。この人、善人も悪人も演じるけど、悪役に回ったときの絶望感ときたら・・・。
その後は、ザ・ロックの不在を埋めようとするかのように、ヴィン・ディーゼルが活躍。一方、ポール・ウォーカーはトニー・ジャーと対決。トニー・ジャーも悪役。この映画の敵の布陣は手堅い。トニーの出番自体はそんなに多くない。
カート・ラッセルは重鎮。警察側のザ・ロックに代わって、今作でキャラを誘導する役どころとなっている。年寄りだからあまり体を動かさないけれど、終盤謎のサングラスを掛けたところのキタコレ感で満足。
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