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2014年06月14日19:12

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ホドロフスキーのDUNE

シネリーブル梅田で鑑賞。面白いドキュメンタリーだった。

1984年に映画「デューン/砂の惑星」が作られたが、それよりずっと前の1975年頃に同原作の映画化に取り組んでいたのが、芸術家アレハンドロ・ホドロフスキーだった。

ホドロフスキーは、出演者としてサルバドール・ダリ、オーソン・ウェルズ、ミック・ジャガー、デヴィッド・キャラダインを抜擢し、音楽はピンク・フロイド、スタッフにはダン・オバノン、メビウス、H・R・ギーガーを起用していた。

才能あるスタッフによって作られ、映画会社に送られた企画書は、絵コンテを含めてその完成度の高さと斬新さを絶賛されるものの、肝心の資金を出そうとする会社はひとつも無く、製作は頓挫してしまった。

もし、この映画が完成していたら・・・「スターウォーズ」よりも先に壮大なSF映画が登場していたら、映画の歴史は変わっていたに違いないと、関係者は口々に言う。後の映画の多くに、この映画が目指したビジョンの影響が見られるというところには、やや大袈裟じゃないかと自分は感じたが、それでも多くの映画の中の印象的な映像が、この幻の映画の企画書の中に既に存在していたということは、確かな事実のようだ。

何より、この映画製作中の出会いがあったからこそ、ダン・オバノンとギーガーが「エイリアン」に参加することになるのだから、興味深いことには変わりない。

インタビューでホドロフスキーは、かつての挫折を当時の情熱のまま嬉しそうに語る。しかし、特殊効果をダグラス・トランブルに頼みに行って、失礼な態度に「こいつは技術者だ、芸術家じゃない」と腹を立てたというシーンと、どうしても資金が集まらず、製作を断念せざるをえなかったというシーンだけは、悲しく、辛そうだった。あと、自分の企画が奪われ、デヴィッド・リンチのような天才が映画化したと聞いて、嫉妬に絶望したとも語るのだが、実際に映画を観ると大失敗作だったので大喜びしたと言うシーンは特に面白かった。

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