主人公は、シナリオライターを目指しながら一向に芽が出ない三十路女のばしゃ馬さん。彼女に絡んでくるビッグマウスは、辛口批評の自称天才だがシナリオを書き上げたことがない。このビッグマウスは、脚本家と漫画家の違いはあるがヤングアニマル連載の「描かないマンガ家」の主人公渡部勇大とそっくりまんま。
映画自体はライトなコメディという感じではあるのだが、そこで描かれる夢を追うことの難しさと残酷さの描写はヘビーで、正直笑えない。ピクサーの「モンスターズ・ユニバーシティ」も結構ヘビーな内容だったけど、あれにはまだピクサー式の救いがあった。
あと、ビッグマウスは渡部勇大と異なり、映画の中で自分を省みて成長する。そこは劇場用映画と連載漫画の差であって、違うこと自体は当たり前なんだけど、どう考えても成長しない渡部勇大の方がキャラクターとしては魅力的で面白い。
というわけで、個人的には退屈しなかったし、映画通向けっぽい題材でもあり、お勧めしたいところなんだけど、やっぱ「描かないマンガ家」の方が面白いなぁ。
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