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2011年11月26日10:24

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今冬の映画について

幾つか期待している映画がある中で、異彩を放つのが「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」と「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」だ。

「タンタンの冒険」は、天才映画監督スティーブン・スピルバーグが初めて本格的にアニメ映画の監督をする話題作。

一方、「ミッション・インポッシブル4」の方は、「アイアン・ジャイアント」「Mr.インクレディブル」などのアニメ映画監督ブラッド・バードが初めて実写映画の手がけている。

なんというか、どちらも素直に期待したいのに若干の不安要素を拭い去れない。


実写畑の監督がアニメを作るというと、ぱっと思い付くのは・・・

「トラ・トラ・トラ」「二百三高地」の舛田利雄による「宇宙戦艦ヤマト」
「伊豆の踊り子」「傷だらけの天使」の恩地日出夫による「地球へ…」
「肉体の門」「ツィゴイネルワイゼン」の鈴木清順による「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」

といった辺りだが、想像するに監督といっても実態は単なる名義貸しみたいなものなんだろうな。「銀河鉄道999」で監修としてクレジットされている市川崑はアニメーター出身らしいので、ちゃんと仕事してるかもしれないけど、よく分からない。

「タンタンの冒険」の場合、役者に演じさせた動きをCGアニメに置き換えるという手法で作られており、今年のCGアニメ映画「ランゴ」と同じ作り方だ。そういや「ランゴ」の監督ゴア・ヴァービンスキーも「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの監督だから元は実写畑だ。

スピルバーグは実写映画でもVFXを多用する監督なので、そういう意味ではアニメも実写も変わらないのかもしれない。元々アニメ好きが高じてドリームワークスを設立したくらいだから、これまでもなんだかんだでアニメ制作に口を挟んでいそうだし(「ヒックとドラゴン」のラストシーンにアドバイスをしたらしい)、「タンタンの冒険」も既に公開されている欧州では評判が良いようなので、あまり心配しなくてもいいのかもしれない。

とりあえず「300<スリーハンドレッド>」「ウォッチメン」のザック・スナイダーが「ガフールの伝説」を作ったようなことになったりしていないことを祈る。


さて、アニメの監督が実写映画を作った例を思い浮かべると・・・

ティム・バートン「バットマン」「シザーハンズ」
押井守「紅の眼鏡」「ケルベロス地獄の番犬」「アヴァロン」
庵野秀明「ラブ&ポップ」「式日」「キューティーハニー」
大友克洋「ワールド・アパートメント・ホラー」
山本寛「私の優しくない先輩」
高畑勲「柳川堀割物語 」

邦画だと微妙な感じの映画か、食指が動かない映画ばかりだ。そもそも貧乏臭い。洋画だと娯楽大作を任されることがあるからなぁ。

「Mr.インクレディブル」のスパイ大作戦風の音楽がイカしたエンディングを見たトム・クルーズが、ブラッド・バードに「ミッション・インポッシブル」シリーズ最新作の監督を依頼したという話を聞くと、まぁ大丈夫かなぁと思わないでもない。何故ならトム・クルーズの「自分をカッコ良く撮ってくれる監督」を探しだす審美眼は、これまでのところハズレがないという実績があるからだ。

うん、なんとかなる、絶対大丈夫だよ。スピルバーグは時々ハズしたりするけど、ブラッド・バードはきっとやってくれるさ。うん。

一方、同じピクサー出身で「ファインディング・ニモ」「WALL・E」を作ったアンドリュー・スタントンは現在、実写映画「火星のジョン・カーター」を作っているが、製作面でゴタゴタしているというニュースが聞こえてくるので、そっちの方が心配かもしれない。
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