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2011年08月16日19:59

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スーパー!(ネタバレ満載)

バットマンは、スーパーマンやスパイダーマンと違って超能力の類を持っていないが、大金持ちなので様々な秘密兵器を用意して活躍できる。でも、結局のところ頭のおかしい変人が違法に自警活動しているだけだよね〜・・・という設定のアイデアには、初めてティム・バートン版の映画を観たときに関心させられたものだ。

後々、ウォッチメンの原作コミックを読んだりもしたが、こうした「ヒーローとは何ぞや」というテーマは、アメコミではよくあるネタのようだ。日本の場合、ウルトラマンや仮面ライダーでもヒーロー像を奥深く描く例はあるが、ごく普通の人がヒーローたらんとするようなネタは、がんがんじい(スカイライダー)とネモトマン(ペットントン)くらいしか思い付かないな。

超能力なんて無くても、それっぽいコスチュームに身を包んで、それらしい活動をするなら、誰だってヒーローになれる・・・というのは、なかなか面白いテーマだ。なにより超能力を描かないで済むので映画の予算を抑えられる。だからなのか、最近このテーマでの良作映画が幾つも見受けられる。先日観た「スーパー!」もそんな映画だった。



スーパー!



これはかなり面白い映画。オープニングアニメも湯浅政明風で楽しい。内容は「キック・アス」の中年男版といったところか。嫁に逃げられた冴えない主人公が、神の啓示を受けてヒーローとして活動することを決意する。といっても、レンチ片手に町のチンピラに喧嘩を売って歩くようなことだったりするのだけど。エスカレートする暴力描写は結構きつい。オチの付け方も凄い。非モテ男(といいつつ映画中では、そこそこモテてる。ただしヤク中とメンヘラ女に)の悲哀を見事に描き、笑いながらも涙を禁じえない。必見。



と、このように書くなら「キック・アス」についても触れておかねばなるまい。


キック・アス


これまた傑作。ヒーローかぶれの少年が、コスプレのまま町へ繰り出し、酷い目に遭いながらもヒーローとしてそれなりに頑張り、次第に人気者になっていく。やがて別のコスプレヒーローが複数現れ、事態が複雑化していく。最後には非モテ男だった主人公が見事にリア充に生まれ変わる痛快娯楽映画。ただし、原作コミックでは非モテ男として当然行き着く悲しい末路を描いており、これはこれで涙を禁じえない。両者とも必見。



ついでに、これも最近の映画。


グリーン・ホーネット


意外に面白い。大金持ちのドラ息子が、偉大な父親を超えるために何をするべきか悩んだ挙句、こともあろうに覆面ヒーローとして活動することを決意する。金はあっても何の才能もない主人公だが、天才的発明家にして武道の達人でもある東洋人の相棒カトーと組んで有名になる。基本的に主人公は足を引っ張るだけだが。温いギャグが心地良い。



もひとつ紹介しておこう。


ディフェンドー闇の仕事人


最近ビデオで見た日本未公開のカナダ映画。やや知恵遅れ気味の主人公は、自分がヒーローとして活動するときだけ、辛い現実を忘れることができる。夜な夜なヒーローの扮装で出歩き、目についた悪事に介入していくが、正体はバレバレで、わりとあっさり警察に捕まったりもする。それでも彼は、自分の信じる正義のために戦い続けていく・・・。



以上の映画の主人公に共通するのは、みんなバカで、大なり小なり狂気が入っているけれど、根はマジメで正義感に溢れているがゆえに、あえてヒーローとしての道を貫こうとするところ。だからこそ、彼らの頑張る姿は普通の人々である観客の感動を呼び起こす。「スーパー!」以外はDVD発売済なので、コスチュームヒーロー物が好きな人にはオススメ!
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