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2010年04月10日19:41

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第9地区

キター!今年最初の「本命」キター!


やたらめったらスゲーという評判を聞きながら、なかなか日本公開予定が決まらないことにイライラさせられ、SF映画なのにオスカー作品賞候補になって、おいおいそこまで面白いのかよとワクワクさせられ、全米公開から遅れること9ヶ月、ようやくこの目で観ることが出来た。よかったよー。

ドキュメンタリータッチの演出とか、宇宙人の難民が地球上に住み着いたことから地元住民と軋轢が起こるという話とか、一つ一つのことなら今までにもなかったわけじゃないけど、舞台が南アフリカってのは結構斬新。

どうしても南アフリカを舞台にしていることから、アパルトヘイトだったり、あるいは同国民部族間の抗争だったり、現実のアフリカが抱える問題を連想させられることになる。でも、それは多分「スラムドッグ$ミリオネア」を観てインドの、「シティ・オブ・ゴッド」を観てブラジルの、「ハートロッカー」を観てイラクの現状を憂うようなことがあっても、根本的には遠い国の出来事なのでそこまで深刻に考えることじゃないわなー、と思える程度にコントロールされた問題提起の重さであって、それは実に良いスパイスとなって映画を惹き立てる。上手い。映画を観ることで客が鬱状態になってもしようがないもんね。そんな鬱映画ばかり作る変な監督もいるけど、この映画の監督は違う。見事なエンターテイメントとして仕上げている。

これまでの似たような設定のSF映画との違いは、もちろん映画全体の総合的なまとめ方が格段に上手いということもあるんだけど、特筆すべきはビジュアルのセンス。いやもう、いいのよ、これが。今まで見たことがない映像とかなら「アバター」も凄いんだけどね。あっちは総合的に見て「でもなんか今まで見たことがあるような感じ」に捕らわれてしまうという変なところがあるんだけど、こっちは「これこれ、こういうのが見たかった」的なところが満載なわけ。宇宙人の武器とか、浮かび上がる司令船の描写とか。

でもやっぱりあれだわ。パワードスーツ。結果論だけど、公開が遅れてよかったのかもしれない。こっちを先に観ていたら「アバター」のパワードスーツ見て素直に喜べなかっただろうなぁ。こっちの方がカッコいいもん。見た目も、物語上のポジションも。いやぁ、興奮したわー。

先の読めない展開もよかったし、主人公以外の宇宙人や軍人のキャラも良かった。有名スターが出てるわけじゃないし、比較的低予算の映画だけど、面白さではぶっちぎり。超必見!

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