全米大ヒットのミステリー映画。オスカー受賞の巨匠が手掛け、重厚で見応えがある。
なんだけど、ここから先は個人的な感想。
ちゃんと伏線を張っておくことと、意外な結末ってのは、結局矛盾しちゃうんだろうなぁ。伏線をきちんと回収できるとすれば、それは少なくとも読める人には結末が読めるということで、まったく誰にも予想できないほど意外というわけではないってことだ。かといって、本当に誰にも予想外の結末なんてものがあったとすれば、それは誰にも納得のいかない結末となるんじゃないのか。
なんというか、ミステリーにおいて意外な結末というのは、こういうことになると意外だ、という選択肢がある程度絞れてくるんだよね。ありきたりのストーリーではちっとも面白くないけれど、面白くなる展開やオチというものも、いろんな映画や小説を押さえていくうちにパターンが分かってきて、結果的にありきたりなものになってしまう。
いや、分かってるねん。分かってるねんで。このシャッターアイランド、なかなか良く出来た映画で、ちゃんと楽しく観られたんだけど、でもやっぱりなんとなく読めてしまうんだわ。ひょっとしたら・・・、って。ミステリーとして宣伝すればするほど、構えて観るわけだし。結構な人が同じ事を思ってたんじゃないかな。
まぁ、なんだ。ミステリーとSFは若いうちに楽しんでおかないと、年を取っていろいろ頭に無駄なものを詰め込んでしまった後では、純粋に楽しめなくなってしまうってことかなぁ。
もっとも、この映画の場合、最後の最後にもうひと押しあるから、その分また良い脚本だと思えるんだけどね。
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