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2026年10月15日10:00

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名古屋から飛騨へ「下呂ART DISCOVERY 2026」~2/end

(続き)

◆萩原商店街

古くは飛騨街道の宿場町として栄えたが、今は、昔ながらの面影も残しつつ、しかし閉店もちらほら。

・ムニール・ファトゥミ(1970/モロッコ-パリ在住)
《2つの面影の狭間で》
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大正風の面影を残すアーチ窓、旧床屋の店舗と続く住居を使い、遺された品々でかつての暮らしの記憶や痕跡を見せる。物と物はケーブルやワイヤーで結びつけられ、そこに暮らしてきた者達(理髪店主と家族)とのつながりを可視化する試み。

・スタシス・エイドリゲヴィチウス《蛇》
 …エイドリゲヴィチウスは南飛騨健康増進センターで紹介済み。
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鎌倉時代創建の諏訪神社は同名の城に併設されたもので、今もしっかりした石垣が残る。神の使いは片目の蛇だとの伝説。
スチールの蛇の模型を拝殿に設置。とぐろは人生の時間や歩みの軌跡を象徴的に表現している。

◆下呂温泉街

日本三名泉の1つ。飛騨川沿いに多くの旅館が今も繁盛している。

・トゥ・ウェイチェン(1969/台湾- )
《飛騨神話遺跡~両面宿儺 神龍退治》
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下呂温泉合掌村の空き地に14×9mの「発掘現場」(を思わせる)インスタレーション。
飛騨伝説に登場する、2つの顔と4本の腕を持つ神「両面宿儺(りょうめんすくな)」が高沢山の「神龍」と今まさに戦っている場面が発掘された、という「架空の遺跡」。
人型の骨格化石は全長約5mの巨大なもので、頭部前後にそれぞれ顔を持ち、肩からは4本の腕が伸びている。
2番目の写真、右上にいる人間と比べれば、人骨の大きさが分かるだろう。
もう一つは全長約8mで、長い脊柱、巨大な肋骨、四肢と長い尾を持つ姿は、パドロサウルス類の恐竜と酷似する。
人型骨格の4本の腕は、恐竜の首、胴体、四肢を掴んでいて、両者はまさに激しい死闘を繰り広げている最中であるように見える。

『日本書紀』にも登場する異形の「両面宿儺」は朝廷に反旗を翻した逆賊とされていて、「武振熊命(たけふるくまのみこと)」に討たれたと書かれている。
一方飛騨地方に残る民間伝承の「両面宿儺」は異なり、人々を災いから守り、寺院を開山して五穀豊穣を祈願、悪竜を退治したと語り継がれる。
古来、中央と地方の解釈が異なるケースはままある。

・弓指寛治(1986- )《Small Town》
地元では、下呂で暮らす人達は飛騨川にへばりついて生きていると言う。
川には多くの魚が泳ぎ、それを狙う鳥(カワウ)や獣(クマ)がおり、それを狩猟している漁師(猟師)らがいる。
川沿いには古くから旅館や料理屋,呑み屋などなど、広義で言う水商売の人達も多い。
生死を含むこうした人々の営みを、絵画と文章で濃密に紡ぐ弓指寛治の独特なインスタレーション。
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物語(実話?)はこれから驚くほどの展開を見せ、一連の展示は遂に建屋を出て屋外へ、飛騨川の堤防上へ及ぶ。

私は弓指作品を初めて観たが、2018年には岡本太郎現代芸術賞/敏子賞、2021年にはVOCA展佳作、2025年には絹谷幸二芸術賞奨励賞を受賞するなど、注目されているらしい。


1日たっぷり観て回った「下呂ART DISCOVERY 2026」、レポートではその1割も書けていないと思うが、今日はここ迄にしておく。

温泉街の裏手を歩き、一杯呑む事とする。
生ビールのつまみに、飛騨の郷土料理「ケイちゃん」とやらを頼む。特製のタレを絡めた鶏肉とキャベツを目の前のコンロで炒め、一味を振って頂く。
「飛騨焼き」は味のついたお揚げを焼いておろし生姜を乗せて食べる。
その他、地元料理をあれこれ愉しんだ。

お腹が膨れたので、飛騨川の支流沿いにある「せせらぎの小径」をしばらく散策。
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店に入る時には点いていなかった柳並木の提灯が灯されて美しい。
浴衣姿の観光客達のカラコロという下駄の音の懐かしい事。
昼間はよく歩いたせいもあって汗をかいたが、暗くなると風が涼しくなってきた。
そろそろ帰ろう。

下呂発19:30の特急ひだに乗って帰路に就く。
名古屋で新幹線に乗り換え、家に着いたのは23:00過ぎ。
10/10~11、2日間で3万歩を超えた。
 
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