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2025年11月07日10:00

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秋の上京2日目、銀座~1(GUCCIギャラリー横尾忠則)

10.29(水)夕刻、サントリー美術館を出たあと、銀座へ出た。
陽が落ちると風は冷たくなった。
銀座では2つのギャラリーを巡り、そして夕食をとる。

1つめはGUCCI銀座ギャラリー。
「横尾忠則 未完の自画像~私への旅」展

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・会期 4.23~11.9

展示は全35点で、うち13点が2025年の最新作。
本展のキーワードは「未完」と「旅」。
横尾の一貫してきた美学 =「未完」。即ち、芸術の創造性は完成された瞬間よりも未完成である事に宿る。
60年間、横尾は変幻するスタイルと森羅万象に及ぶテーマを駆使し、一つの完成形に安住する事なく、常に新しい表現の可能性を模索してきた。それは「未完」の「旅」と言う事もできるだろうか。

今回は、自画像や家族肖像画を多く出品している。
中で、約70年間連れ添ってきた妻 泰江が1970年代に描いた小品が、横尾の新作にコラージュとして組み込まれているのが面白い。以下の画像で分かるだろうか?

《さあ出発》(2025)
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左から《結婚式の想い出》,《家族狂》,《此岸、彼岸》(共に2025)
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先に掲げたメインビジュアルは《赤坂御苑》(2025)という変わったタイトルだった。帰って調べると、その由縁を知る事ができた。
横尾は昨2024年4月、天皇・皇后主催の春の園遊会に夫妻で招かれている。その時のポートレートを基に描いたのだろう。
「未完」の「旅」という展覧会テーマからすると、少々ユルイ。

もうひとつ目を惹くのが《未完の足場》なるインスタレーション。
1970年、大阪万博のせんい館で、横尾は建築デザインを担当した。
彼は、パビリオンに組まれていた工事用足場を見て、建築プロセスを作品化する可能性を思いついた。言う迄もない、工事の足場は常に「未完」であり、プロセスも「未完」である。
真っ赤に塗装した足場の造形が「未完」のシンボリックとなり、パビリオン自体がインスタレーションと化した。
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本展では、30数点の絵画作品に加え、ビル7階ギャラリー会場と屋上スペースに《未完の足場》を55年振りに再現、展覧会の立体化、構造化を企図した。
7階部分をくぐって階段を上がり、屋上へ出る仕掛けになっている。
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工事をしている人達は勿論マネキンで生身の人間ではない。


(続く)
 
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