【全国の三浦綾子読書会をご報告するシリーズ】
今回は昨日開かれた東京中野三浦綾子読書会の様子をご報告します。
日時:2017年12月16日(土)14:00〜16:00
会場:新中野キリスト教会
課題:嵐吹く時も(上)
(単行本の場合には『曲り角』まで)
会費:300円
参加:15名(初参加2名)
「嵐吹く時も」は綾子さんの父方の祖父母をモデル(性格が似ているだけで、ストーリーは虚構)に、人間の生々しい生き方を描く力作ですが、東京中野読書会で取り上げるのは初めてです。
進行役から、まず資料(年表・集治監に関するホームページの写、「佐渡人名録」というサイトから得た資料)が配布され、それについて非常に簡単な説明がありました。
その後自己紹介の後に各自の感想をシェアしました。
主なものをいくつかご紹介します。
◎主人公夫婦の人間関係に「氷点」に似たものを感じました。
(辻口啓造と夏枝、中津順平とふじ乃。ともに奥さんが非常な美人であることも似ている)
◎以前読んだときは気が付かなかったれど、自由民権運動や大逆事件のこともしっかり押さえてあるんですね。興味を持ちました。
◎いろんなエピソードが盛りだくさんで、良い言葉も沢山あって、全部読み終わってしまいましたが、感想を言いにくい本ですね。長吉の正体が分かるところは印象的でした。
◎森下先生によると、「嵐吹く時」は前半と後半では主人公が違ってくる、珍しい作品なんだそうです。だからまとまった印象に残りにくいみたいですよ。
◎とても面白く、最後まで貪るように読んでしまいました。
志津代はちょっと陽子みたいだと思いました。
「タンス?タンスって何さ」・・・タンスを作中に出てくるタンスを知らない子供の言葉で、我が生活を振り返りました。お金持ちではないですが、タンスに溢れそうな衣類・・・反省しました。
◎面白かったです。
長吉の「でっかい国に住む人間が偉いとは限らんぞ。でっかい家に住む人間が偉いとは限らんのと同じことだ」という言葉が印象に残りました。
◎北上の「わたしはね、人間という者は皆、深い関係のある存在だと思っている」から始まる一連の言葉に感動しました。
◎話は本筋から逸れるかもしれませんが、作中では非道な人物として描かれている黒田清隆ですが、榎本武揚の命を助け、新政府の高官に引き立てられる道を開くなど、能力もあった人物なのですよ。
◎恭一と文治の兄弟の会話が好ましい
◎文治と志津代の恋とも呼べない淡い恋が可愛らしい
◎以前読んだ時は、「不倫」にしか気が行きませんでした。
政治的なことが沢山書かれていることに今回初めて気が付きました。
◎綾子さんの初代秘書の宮嶋裕子さんが毎年6月に旭川ツアーを主催するのですが、その際には必ず千歳空港から入って、月形の集治監博物館を見学します。北海道開発の中で集治監の囚人のことを忘れてはならないからです。来年は6月25日(月)〜27日(水)の予定です。
とっても内容の濃い読書会でした。
佐渡人名録の中で綾子さん関連箇所のURLを貼っておきます。
http://sado2298.blog.fc2.com/blog-entry-697.html
膨大な量ですので、宜しくお願い申し上げます。
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