やさしい言葉で、人の心に響く言葉を数々残した良寛さまは、言葉に関してその「良寛戒悟」に次のように書いておられます。
一.言葉多き
一.口の早さ
一.問わず語り
一.言葉違う
一.人の物言い終わらぬうちに物いう
一.たやすく約束する
一.己が氏素性の高きを人に語る
一.学者くさき(ことをいう)
一.風雅くさき話をする
一.人にものくれぬうちに何々をやろうという
どれもこれも私には耳の痛い言葉ですが、良寛さまは、世の人々を見ていて、このように書いておかねばならぬと思われたのだと、つくづく思います。私も自戒したいと思います。どうか、人目をあまり気にならす、あなたはあなたでいて下さい。そしてあなた自身の真実から生まれた言葉で語ってください。まちがっても上手に語ろうとなさらないでくださいね。
(三浦綾子『藍色の便箋』)
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