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2017年06月09日22:16

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三浦綾子の言葉

「あの子は書いていましたねえ。ゆるしが欲しいと。わたしも辰子さん。この頃よく、そう思うんですよ。ゆるしてほしいとね」
 「なるほどね、陽子ちゃんが薬を飲んだ時、みんな痛かったわね」
 「痛かった!いやあ、今も痛い。痛いなあ辰子さん」
 啓造は苦い薬を飲みくだすような顔をした」
 「だけどね、旦那。ゆるすって、人間にできることかしら?」
 辰子は箸をとめて、啓造の顔をじっと見た。


(三浦綾子『続氷点(上)』)
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