「艱難はうちひしがれるためにあるのではない」
「艱難(かんなん)は、それにうちひしがれるためにあるのではないのです。それは、のりこえるためにあるのです。もし、のりこえることができなければ、身を屈めて、その艱難をくぐりぬけて下さい。小さく小さくなるのです」最も小さなもの、それはヴィールスである。ヴィールスにとっては、厚い壁を通りぬけるのは自由である。自分をヴィールス程に小さいものと謙虚に思った時、悩みの大半は消えるのかも知れない。これは、わたしが苦しみに会った時、わたしに言いきかす言葉なのである。(綾子)
(三浦綾子『太陽はいつも雲の上に』)
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