中村翫雀改め四代目中村鴈治郎襲名披露公演は全国を巡演している。
浜松にも9月に来る予定だ。
5/31のNHK-Eテレ〈古典芸能への招待〉では、今年4月の同歌舞伎座公演のライヴ収録が放送された。
演目は以下。
『成駒家歌舞伎賑〜木挽町芝居前の場』
〈出演〉
中村鴈治郎,尾上菊五郎,中村吉右衛門,中村梅玉,片岡秀太郎,市川左團次,中村歌六
中村又五郎,市川染五郎,片岡孝太郎,片岡我當,片岡仁左衛門,松本幸四 郎
鴈治郎襲名披露公演を芝居仕立てにしてある。
こうしたならば、歴々の大俳優連に出演してもらうのも恐縮し過ぎずにやれるというものだたろう。
花道が下手だけでなく、上手にも設えられ、その上を男役女役が埋めるのは、豪華の一語。
後半は、鴈治郎の口上になる。
先代の鴈治郎、現 坂田藤十郎も加わった。
『心中天網島〜河庄』(玩辞桜十二曲の内)
〈出演〉
紙屋治兵衛 中村鴈治郎
紀の国屋小春 中村芝雀
江戸屋太兵衛 市川染五郎
河内屋お庄 片岡秀太郎
粉屋孫右衛門 中村梅玉
浄瑠璃 竹本谷太夫
三味線 鶴澤泰次郎
これは人形浄瑠璃の近松門左衛門の原作を、初代鴈治郎が改編したもの。
治兵衛のだらしなさ、かっこ悪さが、これでもかというふうに描かれる。
心中に到る前にこうした側面が描かれるのは判るが、この段だけ観ると、治兵衛のだらしなさ身勝手さが、腹に据えかねる程だ。
当時の観客は天網島全体像を心中に描きつつ、度量広くこの段を観ていたのだろう。
出だし、花道をふらふらと出てくる治兵衛の足取りは、何とも素晴らしい表現だ。
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