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2026年10月11日23:47

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オペラコンクール公開講座~4「協奏するラグジュアリー:衣裳と一張羅」��

(続き)

2. 劇場空間の「光」と「衣裳」

(1)ガス灯シャンデリア(1810年代~1830年代)
オペラ劇場に、蝋燭に代わってガス灯が導入されたのは1810年代、最初は産業革命の地にあったロンドン・ロイヤルオペラハウス(1810)。
1837年には、舞台の主役のためのスポットライト(ライムライト)が登場。
パリ・オペラ座ガルニエ宮は1875年導入。

・ファッションプレート;
写真が普及する前(18世紀末~20世紀初頭)にヨーロッパで流行した最新の服装や髪型を描いた服飾版画。最新のモードを知ることができた。

 三角(右)強烈な黄橙色の光→蝋燭照明時代の暗色のベルベット(光を吸収)に代わり、明色のシルク・サテン(光を反射)の流行。
 三角(右)猛烈な熱を発散→パフスリーブ(身体に密着しない)、手袋,ローブ(着脱可能)。オペラクローク(預ける)。

《Paris Opera Dress》(1827)
フォト

《Ball and Opera Dresses) (1827)
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(2)電灯シャンデリア(1880年代~ )
エジソンによって開発された白熱電球により電気照明化。パリ・オペラ座ガルニエ宮は1881年より、ロンドンのロイヤル・ オペラハウスは1892年より。

 三角(右)ガス灯の黄橙色→白色光の圧倒的明るさ
  薄暗がりの消失→オペラグラスの効能:覗き見からジャッジへ。

・反射・拡散 〜 光の受容体;
 三角(右)白色光の圧倒的明るさ→ラインストーン、金属、クリスタル、スパンコール
            →デコルテの強調(レフ板化)

  …オートクチュールの誕生;1868年、フランスにクチュール組合ができる。

シャルル・フレデリック・ウォルト(英語読みワース) ボールガウン(1892)
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ルノワール《ラ・ロージュ》(1874)
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…女性の夫かパトロンの男性がオペラグラスで見ているのは舞台ではない。

・黒〜光の吸収体;
ガブリエル(ココ)・シャネル(1883-1971)は快適さ、機能、シンプルさを兼ね備えた現代的な服装の確立に最も貢献したデザイナー。
第一次世界大戦後の芸術的 社会的な雰囲気、1920年に発表した「リトル・ブラック・ドレス(LBD)」の「スポーティで直線的な」ルックが適合。
…第一次世界大戦:戦場に出た男性の代わりに女性が社会進出。
…T型フォードの流行
 映像・画像:モノクロ

シャネル《イブニングドレス》(1924-26)
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メアリー・カサット(1844-1926)は1978年、自ら能動的に周りを観察する、見る主体としての独立した現代女性として描写した。当時の女性が得つつあった社会的自由と強い意志が表現されている。
カサット《栈敷席にて》(1878)
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…オペラグラスで劇場に来ている人々(衣装)を見ている女性を大きく描き、
 左奥の桟敷席からその女性を見ている男性は小さい。

 三角(右)光を吸収する「黒」→「見られる者」から「見る者」へ

3. 狂騒から協奏へ〜内在への回帰

ゴージャス(Gorgeous):絢爛豪華、視覚的インパクト
…見られるを前提とした振舞い。
 受容体:光を反射、拡散。

ラグジュアリー(Luxury):豪華、優雅、贅沢、快適、洗練、品性(時代によって意味が変わる)
…見る、感じる主体としての振舞い。
 吸収体:自ら熾り、灯り、光を放つ。

 三角(右)抵抗感(手触り、引っ掛かり、感覚の滞り)
  シャネル「エレガンスは抵抗である!」
 三角(右)自ら熾り、灯り、光を放つ「真正性(authenticity)」
   ↑
 かけがえのない私自身を「一張羅」に …!
 
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