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2026年09月13日12:00

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「NHK日曜美術館50年展」/静岡県立美術館~2

(続き)

〇松本竣介(1912-48)《Y市の橋》(1944頃/個人)
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「私と松本竣介」(1977.10.23)
・舟越保武(彫刻家)
…(松本竣介が)厚いコンクリートの壁に全部おさえられて閉じ込められている苦しさがたまらないから、怪我してもいいから壊したい、と言ったことがある。人にはそういう端的なことは言わない男。自分でずっとそういう気持ちにさせられていたんでしょうね。
それを突き破りたい。コンクリートの壁はそれを象徴しているような時代の重圧と言いますかね、それをいつ迄も憶えている。

〇同《並木道》(1943/東京国立近代美術館)
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「日本美をさぐる 松本竣介~戦乱に消えた風景」(1985.9.15)
・高橋克彦(作家)
…仲間の画家達が召集されていって、自分だけが 取り残されていくような、そういう不安とか孤独感というのを彼はその時代持っていたんじゃないか。その孤独感というのはシルエットに出ているんじゃないか。

〇舟越保武(1912-2002)《ゴルゴダ》(1989/岩手県立美術館)
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「やさしさ、静けさ、そして強さ~彫刻家・舟越保武の世界」(2011.10.30)
・末盛千枝子(保武長女/編集者)
…父の中では聖なるものと美しいものというのは分かちがたく一緒にあったんじゃないかというふうに思います。

・舟越桂(次男/彫刻家)
…《ゴルゴダ�供�(1993)は父が(1987年脳梗塞で)倒れた以降、特別な作品だというふうに僕は思ってますね。大袈裟かもしれないけど、この作品を作るために、父は右手の自由を失ったんだというふうにさえ思いました。倒れる前のきれいな男の顔ではないけれども、その深さのようなものを感じさせる十分な形が表れていると思います。

《ゴルゴタ�供佞硫菫�は私のレポート「末盛千枝子著『出会いの痕跡』〜加筆」(2024.8.25)を参照頂きたい。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1988270637&owner_id=3341406&from=list_diary_search

舟越桂(1951-2024)は一昨年2024年に亡くなった。72歳。代表作の1つ《水に映る月蝕》(2003)とそのためのドローイング(同)は、本展では撮影NGだった。
同画像はレポート「「舟越桂 私の中にある泉」展 / 松濤美術館」(2021.1.9記)にあるのでご覧下さい。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978067430&owner_id=3341406&from=list_diary_search

〇石田徹也(1973-2006)《飛べなくなった人》(1996/静岡県立美術館)
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「悲しみのキャンパス 石田徹也の世界」(2006.9.17)
・大槻ケンヂ(ミュージシャン)
…誰しもが持っている、幼い頃の、根拠がないんだけれど、未来に対して、人生に対して不安だみたいな。子供心にあるじゃないですか。子供だからこそ、そういうものを掬い取るっていうか。みんなが持っているそういうものを彼が一身に引き受けて絵にしていたかのようなイメージと、僕は受けましたね。

・山下裕二(美術史家)
…みんなが感じている事、普通は大人になるとそういう思いに蓋をしちゃう事を全部自分で感じて、それを絵に表現している。まるで修行僧のように朝から晩迄絵を描いていて。胸が苦しくなるようなところがあります。

「放送開始50年特集 美に光を当てる」(2025.10.19)
・齋藤環(精神科医)
…一回徹底して暗さを描かないと、救済の表現は描けないんじゃないかというふうに考えていた気がしてならない。どこか根底の方に、希望なり何なり、祈りなりといったようなポジティヴな要素が底光りしている。

◆第2章「日本美の再発見~古代から明治まで」
1950年代の岡本太郎による縄文の美の再発見、1970年代の辻惟雄による江戸の奇想絵画の評価、そして琳派や浮世絵を現代アーティストが再解釈する動きなど、日本美術には、時代や人物の視点によって新たな光を放つ魅力がある。
1976年に始まった「日曜美術館」は、放送初期から北斎や若冲を紹介してきたが、2016年の若冲展では空前の長蛇が美術館前に生まれ、日本美術の再評価を象徴した。
2000年代以降は奇想の絵師の特集が増え、井浦新の企画による「”にっぽん”美の旅」シリーズでは縄文の美が数多く採りあげられた。
奇想の強烈さ、縄文の造形力、浮世絵の多様な表現には、創造した芸術家の情熱と伴に、受け止めた庶民の生命力が宿っている。そこには日本の美の源流を自らの中に再発見する可能性が感じられる。

◆第3章「工芸~伝統と革新」
「日曜美術館」は50年間継続して工芸を採りあげてきた。
1976年の「日本伝統工芸展」から始まり、翌年からは「正倉院展」。
番組では正倉院の宝物や、各時代を代表する匠達の制作風景、そして、技と素材に真摯に向き合う姿が映像に残された。その中には、のちに人間国宝となる職人達の若き日の挑戦や、親から子へと受け継がれる技の葛藤、厳しい時代にも続く伝統継承の奇跡が映し出されている。
近年は、明治から現代に至る超絶技巧にも注目、過去の名工の技に学びつつ新たな表現を探り出そうとする若手作家達も紹介した。そこには自然と深く結びつく精神が通底する。

(続く)
 
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