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2026年05月16日17:52

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摩訶耶寺 開創1300年、秘仏特別開帳~1

奥浜名湖、三ヶ日町にある摩訶耶寺(まかやじ)が、開創1300年を記念し、本尊で秘仏である正観音菩薩立像を特別開帳。一般向けにこれを公開するのは初めて、との記事が5/13(水)の中日新聞朝刊に掲載された。

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・開帳期間 5/1~31

摩訶耶寺は、奈良時代726年に行基によって開山された古刹で、私はこれ迄幾度も訪れてきた。
ここに安置されている千手観音立像は平安時代中期の一木造りで、国指定の重要文化財。
2021年に浜松市美術館で行われた「みほとけのキセキ~遠州・三河の寺宝展」ではメインの扱いで公開された。
同展への出品に向けて87年ぶりに修復作業をしたところ、1本の親指の元に墨で書かれた目がみつかり、大いに話題となったからだ。

以下レポート「みほとけのキセキ〜遠州・三河の寺宝展」参照。
・その1(2021.4.5記)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978885972&owner_id=3341406&from=list_diary_search
・その2(2021.4.6記)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978889768&owner_id=3341406&from=list_diary_search
・その3(2021.4.7記)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1978898541&owner_id=3341406&from=list_diary_search

千手観音の掌に見つかった目については、中でレポートその2に詳しく書いている。
摩訶耶寺が歴史的・文化的価値の高い寺である事を改めて認識した。
摩訶耶寺は、鎌倉時代に造られた庭園も素晴らしく、日本庭園研究会によれば、その歴史的価値は「全国的にみても上位十傑に入るべき」ものだとの事。

その摩訶耶寺で、秘仏として扱われてきたため一般公開した事のない本尊を公開するというのだから、これは是非とも行ってみなければならない、そう考え、翌5/14(金)に出かけた次第である。
よく考えてみれば、秘仏どころか、本堂内陣に入ったのも私は初めてだった。

運好く住職の説明を聴く事ができ、カメラ撮影も可との事で、様々な角度から撮らせてもらった。

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厨子はどれも後世に造られた新しいものだろう。
真ん中の厨子に入っているのが本尊 正観世音菩薩立像。

一般的に、表記は「聖観音」とも「正観音」ともする場合があるが、どちらも正しい。本寺は後者を採っている。
観音菩薩は33種類にも変身して人々を救う仏で、十一面観音,千手観音,如意輪観音,馬頭観音 等々いろんなタイプが存在する。
その中で最も人間に近い姿をしているのが正観音。一面二臂、つまり顔1つに腕2本。頭上には髪を大きく結い上げ(髻;もとどり)、宝冠を被り、右手に蓮の花、左手に水差しを持つものが多い。

本像は鎌倉時代初期12~13世紀の作とされ、作者は不明。
木造寄木造り。
台座(蓮華座)を含めた像高は2m超。但し髻は外れてしまっていて、右足の脇に置かれている。以下写真参。
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慶派等、鎌倉時代の作例と同様に、全身のバランスがよくリアリティに富む。
頭には宝冠、首には瓔珞(ようらく)。
顏は慈悲の穏やかさを持ちながらもきりっとした気品がある。目には玉眼。唇の紅色がよく残っている。
度重なる兵火や自然災害に遭い剥落も多いが、全身のあちこちに金箔が残る。住職によると箔はかなり厚いものらしい。
左手で蓮華を持ち、右手に水差しはなく、花弁が開く(即ち人が悟る)のを導こうとしている。右手指は一部欠損。
天衣(てんね)や裳(も)は複雑な襞を作り、単純な左右対称ではない。これも以下写真参。
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左手小指に結んだ赤い糸は、次第に太く縒られ、内陣、外陣から、本堂前に設置した柱につなげられている。
住職によれば、本像に触れる事はできないが、外の柱に触れて願えば救われるとの事。
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(続く)
 
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