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2025年08月31日12:09

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秋野不矩美術館ミュージアムコンサート 朝倉百香(チェロ)

8/30(土)、浜松市天竜区にある秋野不矩美術館でミュージアムコンサートがあり、聴きに行ってきた。

現在開催されている絵画展は、今年度第3回目の所蔵品展「想像の眼�掘膳鉄磧廖�
・会期 8.5〜8.31

美術館は「慧眼」に「えげん」とルビをふっている。
これは仏教用語としての特殊な読み方で、日常的には「けいがん」だ。物事の本質や価値、真偽を鋭く見抜く力を表す。
秋野不矩は目に見えている表面的な現象から、更に深く対象を捉えようとした。彼女がじっくりと対象に向き合う眼(まなこ)に着目し、見出そうとした真理、対象が持つ物事の本質、そのために目指した表現、しいては彼女の生き方や人間性に近づこうとするのが、本展の狙いのようだ。
特に、インドに行って得た着想と、素描、下図の類と、帰国して仕上げた同じタイトルの本画を並べて展示し、彼女の美の追求、狙いを明らかにしようとした展示手法は興味深いものだった。

例えば《廃墟�機�(1989)とその元となった同タイトルの素描2点(制作年不詳)。
残念ながら撮影は不可で、手許にはホームページから借用した本画の図像しかない。

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この作品は本展のメインビジュアルとなっている。

他に、《ウダヤギリ僧房�機奸團Ε瀬筌�リ僧房�供�(共に1992)と同題の小下図5点(同年)、及び《ウダヤギリ�供奸團Ε瀬筌�リ女神》と題された素描各1点(同年)等々。
下は《ウダヤギリ僧房�供嬲棆茵�
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展示総数28組。素描や下図は、複数あっても、1本画に対して1組とカウントしている。

さて、ミュージアムコンサートである。
私は秋野不矩美術館のミュージアムコンサートは初めて。
演奏会場は、1階第1展示室(廊下室)を進んで、その突き当りにある広い第2展示室(ホール)。
フロアマップ参照。(美術館設計 藤森照信/1946- )
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以下、これも当日撮影したものではなく、美術館のホームページから借用したもの。
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第1展示室の床は6cm厚の大理石で1枚1枚の間に漆喰を詰めている、壁はわら入り漆喰。上の写真を参照。
演奏家はこの中央に椅子を置いて演奏。客用には椅子はなく、各自、自由に床に座る。私は演奏者に向かって斜め右2m程の場所に座った。
下の写真は、以前に同じ場所で開催されたミュージアムコンサート。
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今回は周囲の柵は設置されていなかった。客はもっと多く、たぶん40〜50人。自ずからもう少しプレーヤーに寄って聴く事になった。

今回のミュージアムコンサートチラシ。
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8/30(土)の演奏は、11:00〜/13:00〜/15:00〜の3回(各回20分程)。

〈演奏〉
チェロ 朝倉百香(ももか)
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〈プロフィール〉
浜松ゆかりの若手チェリストで、ハンガリーにて1年間オンツァイ・チャバ(リスト音楽院名誉教授/旭日中授章)に師事。
現在ロンドン大学ゴールドスミス1年在学中。
これ迄上記以外に、立川訓子,林良一,櫻井健,レベッカ・ターナー,アリサ・リュバルシュカヤ各氏に学ぶ。

〈プログラム〉
J・S・バッハ(1685-1750/ドイツ) 無伴奏チェロ組曲第1番BWV1007よりプレリュード
リゲティ・ジェルジュ(1923-2006/ハンガリー)《ディアロゴ》
アリソン・ロギンス=ハル(1982- /USA)《ストールン》
エンリク・カザルス(1892-1986/スペイン) 組曲ニ短調 スケルツァンド,エレジー

第1曲以外は今回初めて聴く。こうした場としては大胆なプログラムで進取の精神に富む。
豊かな抑揚、弦をしっかりとらえた深みのある音は、胸に響く。
現代曲には名前も知らない斬新な技術も盛り込まれていて、驚きがあった。
今後更に伸びていくに違いない。

大理石の床と漆喰の壁は、反射し過ぎる事なく、落ち着いた音を響かせた。
 
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