コロナくんの襲来は、間違いなく美術館賞を頻繁にし、演劇鑑賞から足を遠ざけた。
これも、意図しない自分勝手なネガティブインプットが原因であることを知っている。
小さな劇場で起きた「クラスター」(死語)。シアターモリエール級の小さな演劇界からの別れ。その忌避感は、いまだにコロナくん前には至っていない。
NODA MAP#24『フェイクスピア』以来、2年ぶり。
この日もその時と同じく高橋一生主演。高校の同級生で(元)俳優の彼に言わせると、

「川オスは高橋一生だよな」と居酒屋で叫んでいたが、あまり同調者がいなかったような。
『兎、波を走る』(NODA MAP #26/東京芸術劇場プレイハウス)★5.
NODAに釣られて衝動買いしたチケットだけれど、大正解。
かなり奥底に踏み込んだチャレンジングな脚本だけれど、さすがは野田秀樹。
言葉遊びが巧みで、且つ、激しい。
アナグラムがキラーアイテムの舞台。
アナグラム。最近、どこかで観たようなデジャビュ感があったけれど、思い出せない。
映画だったかな。
いま、朝ドラで『あまちゃん』を観て宮藤官九郎の才能にあらためて感服し、テレビ神奈川の再放送されている『王様のレストラン』に浸りながら、三谷幸喜のテクニックに惚れ直している。
方や、実力不足が露呈された『どうする家康』の古沢良太。
演劇畑出身のトップクラスとの圧倒的な違いは、もはや取返しのつくものでもなく、家康ファンを公言してはばからない川オス(←おいら)までもが、すでに大河の鑑賞を取りやめた。
NODA芝居にしては短めの130分。
誰ひとりセリフを噛むことなく、狭い舞台を走り回るキャストたち。
松たか子、そしてNODA舞台では初見となる多部未華子。
輻輳するストーリーの顛末に、彼女の顔が浮かび、そしてその母の顔が浮かんでくる。
『フェイクスピア』が日航機墜落というブラックボックスを描いたように、本作『兎』も、野田秀樹にしかできないであろう覚悟を見た。とにかく見事。感服する。
カーテンコールが終わった時、NODA MAP #25 を見逃した後悔に、涙目の池袋駅。
電車に乗り込んで、果たしてなぜ観なかったのかと作品を検索したら『Q:A Night at the Kabuki』。
なんだ、大丈夫。これ NODA MAP #23 のリバイバル。
そろそろ、小さな舞台も観劇しようかな。
でも、コロナくん第9号登場だから、やめておくか。

竹中直人、ミュージカル『のだめカンタービレ』出演 再びミルヒー役「これは一大決心です」
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