教師にはならなかった。いや、教師になれなかった。
出身高校での教育実習が叶わず、あっさりと教職をあきらめた学生時代。
女子校生たちの泣き虫コーチとして青春を過ごしたけれど、どうせ、金八にはなれないし、金八やったら干される現代。
人の名前を記憶できないという最大の欠点は、結果論からすると教師を目指さずに、勝手気ままな数寄者の道を志して正解だったようだ。
《瀬戸芸2》承前
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何度やってきても新鮮な瀬戸内。何度目かと数えることもあきらめた。
空港からのリムジンバスは、瓦町の関所を5分押しで乗り超えて、港前のホテルには何とか2分遅れの到着。フェリー出航時間まで残り15分を切ったけれど、今回の瀬戸芸には《3日間フェリー乗り放題》が売り出されていて、いちいちチケット購入不要。これが意外と役に立つ。
直島宮浦に到着して、ほとんどの船客は赤いかぼちゃに向かっていく。
神奈川県民のルーティンはレンタサイクルを借りたら、まずは港の守護『住吉神社』で旅の安全を祈願する。こうして、旅のスタートやラストに神社へ頭を垂れること。
意外と、この行為がほんとうに幸せを運んできてくれているのだと、震える身体を感じるたびにそう思う。
今回の直島での目的はただ1つ。
ベネッセアートサイト直島のニュースポット2つ。
昨年来た時はおそらく工事中で、そんなことすら記憶にない。
池に浮かべられた銀玉は草間彌生作品。
小沢剛《スラグブッダ88》
鉄で作った仏陀88体。昭和40年生まれのシニカルなアーチストたちが集まった『昭和40年会』の一員。他に、会田誠、大岩オスカールなどが所属しているそうだけど、オスカールは決して川オスじゃない。誰やねん。
谷の上部後背地に安藤忠雄設計の《ヴァレーギャラリー》
中に入ると「ボランティアです」と言いながら立哨する高松の高校生。
安藤忠雄の味わい方を知らなかったようなので、まるで美術の教師になったかのようにレクチャーしてあげた。高校生の名前…覚えちゃいない。
草間彌生《ナルシスの庭》
ひたすらギャラリーに鎮座する銀玉の渦。
銀色に輝く球に映る自分の姿に見とれて、玉の渦に溺れていくnarcissu
ここには、やがて水仙の花が咲く
ベネッセアートサイト直島では、いつも自転車か場内バスで廻るのが常だった。
今回は真面目にサイト外駐輪場に自転車を停めて、33℃の炎天下をハイキングウォーキング
だからこそ、初めて訪れることができた蔡國強《文化大混浴 直島のためのプロジェクト》

1995年に誕生している。
作品の中心部にはジャグジーが置かれ、毎週日曜日の夕方1時間だけ、限定6人まで混浴に浸かることができる。
この日は金曜日だったので混浴イベントは無し。混浴と言っても水着着用だからあれだ。
数か月前。予約スタートとともに秒で予約券をゲットした。
今回の瀬戸芸、最大の目的地であり、最高の興味といっても過言ではない。
《杉本博司ギャラリー 時の回廊》=HIROSHI SUGIMOTO "TIME CORRIDORS"=
ベネッセハウスパークのエントランスロビーに掲げられた1枚の絵。
これが今回『華厳の滝』に架け替えられていたことを、1年前に来たばかりだというに気が付かない。つまり、1年前の作品は別作家の別作品。
教師のセンスというのは、こういったことにも記憶確かに気が付くことなんだね
ベースフロアに降りていくと、シンボル的な新素材作品と『松林図』。
たった1年前にもやってきた。何度来たって美しい
さぁ、いよいよニューオープンのカフェへと向かって行こう
一体、どんな感動が待っているのやら。
(つづく)

【教員2000人に聞いた】教師になった理由、「教えることが好き」「子どもが好き」を抑えた1位は?
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=95&from=diary&id=7066826
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